酒本舗
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一月の酒と本(三)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
飛露喜

飛露喜(福島)
初しぼり特別純米かすみざけ
1800ml/2600円


飛露喜は「dancyu」の日本酒特集などで絶賛されて以来入手困難になった、無濾過生酒ブームの中核的銘柄。今回入手したのは飛露喜には珍しい“おりがらみ”。きき猪口に注ぐと底の二重丸がかすんで見える。いつもの、フレッシュな中にもしっかりボディがあって飲み応えある酒、という飛露喜のイメージに対し、比較的軽やかで優しい。ただし通常おりがらみは“ほんのり甘口”が多いが、飛露喜の場合はあくまで辛口の範疇に踏み止まって、ひと味違う個性を醸し出している。しっかり冷やして飲むべし。

真相

 

真相
ロバート・B・パーカー著/菊池光訳

「『おれがお前の頭を殴ることにしたら、ここにいる誰かがお前を助けてくれる、と思うか?』・・・(中略)
『答えは二つ』私がマッキャンに言った。『一つ、おれは手助けを必要としない。そして、二つ、彼が助ける』
私はホークのほうへ首を倒した。マッキャンが目をホークに向けた。
『そうするのか?』
『答えは二つ。』ホークが言った。『一つ、おれは助ける。そして、二つ、おれが助ける必要はない』」
(第12章より)


スペンサーシリーズの節目となる三十作目であり、作者パーカーにとって作家生活三十周年を飾る作品でもある。新刊が出るたびにありがたくも貸して下さる知人のおかげで全作を読破しているが、初期の作品以外はタイトルと内容が結び付かない、というかよく覚えてない。でも、これでいいのだ。年に1回おなじみのメンバーにお目にかかれればそれでオッケ〜である。
さて今回は、パーカーの別シリーズで主役を張るジェッシィ・ストーンがゲスト出演(?)しているのが、ちょいとしたアクセント。まあ、「水戸黄門」に「遠山の金さん」が友情出演したけど、主役に気兼ねして諸肌までは脱がなかったゾって感じ。

「この仕事は時には人助けになる。しかし、今回は誰の助けになっているのだ?・・・(中略)・・・この仕事をやっているのは、自分にできるからだ。それに、ことによると、ほかの仕事はなにもできないからかもしれない。もともと自分は、人の下で働くのは得意ではなかった。少なくとも、この仕事で、自分の思いのままに生きてゆくことができる。」(第56章より)

(2004/1/12更新)

 
雪小町

雪小町(福島)
大吟醸五十一号袋吊り自然落下雫酒
720ml/3000円


ネット通販で吟味熟考の末、恩ある方へのお歳暮に本品を選択。説明文とスペックを頼りに選んだ酒だったが、たまたま現物を飲む機会を得た。一口飲んで思わず膝を打つ。香りは品良く華やかで、口当たりはすこぶるまろやか。口中に米の風味がパァーッと広がり、喉越しは軽く柔らかい。自然落下で搾ったため雑味がなく、実にきれいな飲み口だから、肴なしで何杯でも飲めそうだ。四合瓶で三千円というのは、自分のために買うのは少々贅沢だが、贈り物としては極めてリーズナブル。先様もお気に召したようで、内心密かに悦びをかみしめた次第。

   

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