|
ビジョナリーカンパニー
ジェームズ・C・コリンズ ジェリー・I・ポラス著/山岡洋一訳
「確認しておきたい重要なポイントは、時を告げる志向から時計をつくる志向へと発想を転換すれば、ビジョナリーカンパニーを築くために必要な点の大部分は学ぶことができるものである点だ。すばらしいアイデアがひらめくという大きな幸運がめぐってくるまで、じっと待たなくてもよい。カリスマ的指導者が登場しなければ、ビジョナリーカンパニーにはなれないという、謝った考えに苦しむこともない。」(第二章「時を告げるのではなく、時計をつくる」より)
前回の「戦略プロフェッショナル」同様、いろんな識者が「お奨めの経営書」として取り上げている本。前々から気にはなりつつも何となく敬遠していたが、新品同様の第25刷(2003年8月発行)を古書店の100円コーナーで発見したため思わず購入。
ビジョナリーカンパニーの定義は「ビジョンを持っている企業、未来志向の企業、先見的な企業」ということであるが、同書によると「ビジョナリーカンパニーをつくり、築くには、すばらしいアイデアも、カリスマ指導者も、まったく必要ないことがわかった」。我々凡人にとってこうした結論は勇気づけられる。
例に挙がっているのが3M、GE、SONY等ビッグスケールの一流企業ばかりなので、自分たちに置き換えて考えづらい箇所も多々あるが、一つひとつの主張はうなずかされる事が多い。100円で購入した事を考えると、近年稀に見るコストパフォーマンスの高い本となった。
「組織を築き、経営している読者に向けた本書の主張の中で、何よりも重要な点をひとつあげるなら、それは、基本理念を維持し、進歩を促す具体的な仕組みを整えることの大切さだ。」(第四章「基本理念を維持し、進歩を促す」より)
(2004/1/27更新)
|