酒本舗
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二月の酒と本(一)

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二世古

二世古(北海道)
生原酒
500ml/534円


ニセコにある観光ホテルのパンフを制作するに当たり、オーナーの方針等を伺うため、厳冬のニセコへ行った。そしてひと仕事終えて温泉に浸かり、会席料理に舌鼓を打ちつつこの酒を頂く。
ニセコ山系の伏流水と名水百選・羊蹄の噴出し湧水を使っているためか、度数が高い生原酒にしてはスイスイと呑めてしまう。実際この辺りの水はすこぶる旨い。旅先で美味しい料理と一緒に地酒を飲む・・・、酒呑みにとってこの上ないシチュエーションだが、食材に恵まれた北海道だと尚の事うれしい。

牙ー江夏豊とその時代

牙ー江夏豊とその時代
後藤正治

「江夏ー田淵。二人は、タイガース史上、もっとも華やかなコンビだった。田淵は病明けの年は外野や一塁も守ったから、バッテリーの実働は数年である。ONとの違いは、互いにどこか弱さともろさを帯びていたことだろう。それがまた、夜空に流れる帚星のごとく、消え行くゆえの煌めきを残している。」(第五章「黄金バッテリー」より)

昭和44年、田淵が22ホーマーを打って新人王に輝いた年からの阪神ファンとしては、まさに「巻を置く能わず」状態。江夏豊とその時代というサブタイトル通り、江夏一人の生き様にとどまらず、阪神時代の江夏を取り巻く田淵、川藤らチームメートの逸話や、好敵手・王貞治をはじめとする巨人の選手たちの思い、さらには昭和40年代のプロ野球が持っていた独特の輝きが、綿密な取材を通じて見事に描き出されている。
甲子園の空に無数の美しい放物線を描いた田淵と、V9巨人の前に敢然と立ちはだかり牙をむいた江夏。選手生活半ばで阪神球団から冷たく放り出された二匹の虎が、今もなお率直に縦縞への愛着を口にする様は、ファンにとってはまさに感涙である。

江夏の言ーー。「南海でリリーフを覚えた、広島で日本一になった、ハムでも優勝したといっても、タイガースとは比較にならない。それは全然違う。・・・(中略)・・・縦縞は僕の青春そのものが詰まってるユニフォームであって、その意味で棺桶に入れるユニフォームは一枚しかないということです。」
田淵の言ーー。「この一枚ということでいえば、それはどうしたって縦縞になりますよ。あの甲子園、あのファン、伝統に培われたタイガースというチームにはやはり格別のものがある。」
(第五章「黄金バッテリー」より)


(2004/2/1更新)

 
二世古生原酒

ニセコ純米(北海道)
純米酒
720ml/1456円


ホテルのすぐ近くにある酒屋、広野商店さんで見かけた。ラベルデザインを見る限りではあまりそそられなかったが、この店でしか買えないオリジナルの純米酒という売り文句に惹かれ、思い切って購入。製造元は上記の生原酒と同じ二世古酒造。1916年の創業で、製品の7割が近隣のスキー場などに出荷され、地元のみならず観光客にも根強いファンがいるとのことである。
酒質はあまり特徴のない辛口タイプの純米酒であるが、原料水が良いためだろうか飲み飽きがせず、ドライサーモンと鱈の干物を肴に、気が付いたらきれいに一本空けてしまっていた。

   

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