酒本舗
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三月の酒と本(二)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
白鹿吟醸生貯蔵酒

白鹿(兵庫)
吟醸生貯蔵酒
720ml/971円


今月の1、2日、灘五郷酒造組合の代表が兵庫県知事と神戸・西宮各市長、及び神戸と西宮の各商工会議所を歴訪。行政と財界の公的行事で乾杯の際はぜひ「日本酒で乾杯」してほしい旨嘆願して回った。その一部始終をSAKE王国で取材したが、二日目の昼食時に出たのがこの白鹿の一合瓶(写 真は四合瓶)。「取材中だし・・・」などと思いつつ、ありがたく頂戴。すっきりとして料理と合わせやすく、かつ価格も手頃なので過去に何度か購入した事がある。
わずか一合、どうってことないわいと高を括っていたが、食後の満腹感との相乗効果で、午後からの取材は強烈な睡魔に襲われたのは言うまでもない。

幕末新選組

幕末新選組
池波正太郎

「池田屋は間口三間半、奥行十五間の二階屋である。
中庭もせまい。この中で、三十対六の決闘がはじまったのであるから目も当てられない。
永倉新八は、近藤と共に二階へ駆け上った。沖田総司がこれにつづいた。(中略)
かーっと新八の頭に血がのぼってきた。
『あせってはいかん、あせっては・・・・」」
(「池田屋騒動」より)

今年のNHK大河ドラマ「新選組!」は、脚本が三谷幸喜、主演がSMAPの香取くんとあって話題性もあり、視聴率的にも好調な滑り出しとか。我が家の子供達も初回からの熱心な視聴者で、幕末フリークの父親としては蘊蓄をひけらかす機会が増え実に喜ばしい。土方役の男優のカッコよさもあってか、娘も新選組にハマったようで、私の書棚から司馬遼太郎の「燃えよ剣」を取り出し読んでいる真っ最中。父親としてはこの際、娘との話題作りのためにも新選組の生き字引になろうと、かつて読んだ本を幾つか読み返すことにしてみた。
本書は近藤・土方らに比べて地味ながら、池田屋事件の当事者でもあり、剣の腕前では新選組屈指と言われた永倉新八が主人公。壮絶な死を遂げた隊士が多い中、幹部クラスでは数少ない長寿を誇った人で、知られざる新選組の日常が今に伝えられたのも、この人が残してくれた記録のおかげとか。老境に達した後にも町のチンピラ達を震え上がらせた武勇伝が残っている。

「永倉新八あらため杉村義衛は、大正四年一月五日に世を去った。
行年、七十七歳の長寿をたもったのである。(中略)
息をひきとる直前、ふっと昏睡から目ざめ、枕頭にあつまる家族の顔を見まわしたのち、
『悔はない』
と一言、莞爾として永眠した。」
(「落日」より)


(2004/3/8更新)

 
雪の松島

雪の松島(宮城)
しぼりたて生酒/ふなぐち取り
720ml/1300円


しぼりたての原酒を無濾過でそのまま瓶詰めした「ふなぐち取り」の本生酒。活性があるため、口の中で多少暴れる感じのピチピチした刺激を感じる。もろみ粒やオリがそのまま入っているので見た目にかなりの濁りはあるが、そのぶん米の旨みが詰まった濃醇辛口で、意外にキレのよい味わい。例によって、会社近くにあるごくフツーのコンビニ(ヤマザキ)で遭遇し、思わず購入してしまった。

   

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