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マクルーハン理論
電子メディアの可能性
M.マクルーハン+E.カーペンター編著
/大前正臣・後藤和彦訳
「およそ新しい環境が古い環境のまわりに登場すると、古い環境は芸術形式となる。馬車のランプ、馬車の車輪、T型フォード、なんでもそうである。・・・(中略)・・・いつでも新しい環境が現われると、それは堕落であり、極悪非道のものであると非難され、それまで堕落であり極悪非道とされてきていた古い環境の方が芸術になるのである。」(「テレビとは何か」より)
インターネットの急速な普及によって、メディア同士の力関係や役割、あるいは人々のメディア観が劇的に変容しつつある中、M.マクルーハンが残した「メディアはメッセージである」という言葉に、これまで以上の重みとリアリティを感じ始めている人は少なくないだろう。
何しろこれまで受け身一辺倒だった全ての一般ピープルが、自由に情報を発信し自らを表現できる汎用的なメディアを手に入れたのだ。これからはネット上で様々に発信されるメッセージが世の中に影響を与えるだけでなく、まさにインターネットそれ自体が、人々の意識や知覚を拡張させ、価値観を変容させていくに違いない。
「いまやわれわれは、新しいメディアは幻の世界をつくり出すただのトリックなのではなく、新しい、独自の表現力をもった新しい言語であることに気づきはじめている。」(「壁のない教室」より)
(2004/5/3更新)
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