酒本舗
BACK

五月の酒と本(一)

NEXT

最近飲んだ酒 近頃読んだ本
杜の蔵

杜の蔵(福岡)
槽汲み特別純米酒
720ml/1400円


槽口(ふなくち)から垂れている酒を密封し、発酵時に発生する炭酸ガスを封じ込めた、搾りたてのフレッシュ&フルーティな微炭酸の清酒。
きき猪口に注ぐと無数の細かい泡が静かに立ち上り、搾りたて特有の、米麹の馥郁とした香りが漂う。口に入れると、舌の上にチリチリとした心地よい刺激。ほんのりとした甘味に続いて、しっかりとキレのある辛口の味わいが感じられ、ついつい酒杯が進んでしまう。上品なスパークリングワインを楽しむような感覚。

マクルーハン理論

マクルーハン理論
 電子メディアの可能性

M.マクルーハン+E.カーペンター編著
 /大前正臣・後藤和彦訳

「およそ新しい環境が古い環境のまわりに登場すると、古い環境は芸術形式となる。馬車のランプ、馬車の車輪、T型フォード、なんでもそうである。・・・(中略)・・・いつでも新しい環境が現われると、それは堕落であり、極悪非道のものであると非難され、それまで堕落であり極悪非道とされてきていた古い環境の方が芸術になるのである。」(「テレビとは何か」より)

インターネットの急速な普及によって、メディア同士の力関係や役割、あるいは人々のメディア観が劇的に変容しつつある中、M.マクルーハンが残した「メディアはメッセージである」という言葉に、これまで以上の重みとリアリティを感じ始めている人は少なくないだろう。
何しろこれまで受け身一辺倒だった全ての一般ピープルが、自由に情報を発信し自らを表現できる汎用的なメディアを手に入れたのだ。これからはネット上で様々に発信されるメッセージが世の中に影響を与えるだけでなく、まさにインターネットそれ自体が、人々の意識や知覚を拡張させ、価値観を変容させていくに違いない。

「いまやわれわれは、新しいメディアは幻の世界をつくり出すただのトリックなのではなく、新しい、独自の表現力をもった新しい言語であることに気づきはじめている。」(「壁のない教室」より)

(2004/5/3更新)

 
梅錦蔵開

梅錦(愛媛)
蔵開・吟醸生酒しぼりたて
1800ml/2300円


「蔵開」は、秋に収穫した米で仕込んだ搾りたて新酒の副銘柄。ワインのヌーボーのように、その年の梅錦の出来を披露する趣旨で造る新米・新酒である。
ほんのり華やかさを帯びたフレッシュな吟醸香が期待感をそそる。搾りたてなのに口当たりはまろやか。予想以上に旨みが乗っていて、甘辛のバランスも絶妙。後味もすっきりとして苦みがなく爽やかな余韻が残る。これで2300円はお値打ち感あり。1〜2年寝かせるとさらに旨くなる予感がするので、機会があれば試してみたい。

   

TOP HOMEページへ