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江夏豊の超野球学
エースになるための条件
江夏豊
「最も困るのはボールにしようとして投げたのに、それを『ストライク』とジャッジされてしまうことだ。意図していた伏線が消されてしまい、組み立てがすっかり狂ってしまう。打者の実力が高ければ高いほど、それで自分が打たれてしまう確率も高くなるわけで、そんな時の私はスタンドから大きな拍手をもらいながら、『なんであのボール球をストライク言うんや』とむくれていたものだ。」(第1章「エースになるための基本」より)
待ちに待った江夏豊版の「超野球学」。バッティングの“理屈”を執拗なまでにクールに、論理的に書き記そうとしている落合博満版とは全く異なり、エースとは、投手とはどうあるべきかというハートの持ち様をホットに、独善的に展開している。球界きっての一匹狼という点では共通の両氏ではあるが、同じ「超野球学」という本でありながら、そのスタンスが全く異なる点は結構面白い。落合版の様な精緻な技術論を期待すると大いに期待外れとなるが、現役時代、あのマウンドの上で江夏豊はこれ程いろんな事に目を配りながら勝負に臨んでいたのか、というディープな野球ファンの目線で読むと、相当に興味深い一冊ではある。
「ストライクを1球も投げずに奪う3球三振は、ある意味では究極のピッチングと言えるのではないか。」(第7章「江夏豊はこう攻めるー打者、状況別配球論」より)
(2004/5/8更新)
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