酒本舗
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五月の酒と本(五)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
真澄

真澄(長野)
純米吟醸あらばしり
1800ml/3150円


長野県産の美山錦を55%まで磨いたしぼりたての生原酒。「真澄」の宮坂醸造は、ほとんどの酒造家が使用している「協会第7号酵母」を誕生させた蔵として、全国的に知られている。
とにかく米の風味が豊か。しぼりたて特有のフレッシュな味わいの中にたっぷりと米の存在感を感じる。口当たりには少し荒々しさが残るが、かえってそれが魅力でもあり、スイスイと酒杯が進む。ちなみに当夜の肴は魚介のカルパッチョ、大根の煮物、いさきの塩焼、湯葉豆腐。

ネーミングの極意

ネーミングの極意
木通隆行

「ことばが意味とともに伝えるこのようなイメージのことを、私は『表情』と読んでいます。文字は意味を伝えるときには効果的に働きますが、音は表情を伝える上で決定的な働きをします。表情は意味の周りを取り巻くオーラのようなかたちで存在し、意味を修飾したり、情緒を添えて会話に幅や奥行きを作ります。」(第二章「これで十分、音相理論入門」より)

ネーミングの具体的なテクニックやコツを説いた本は数多あるが、本書は言葉自体の表情や情緒、オーラの様なものを独自の理論で解説している点で画期的。
特にゲーム感覚で楽しめるのが、著者が開設した音相システム研究所のWEBサイト内にある「Onsonic」。分析したい言葉を入れるだけで、新鮮さ、躍動感 、安らぎ、安定感、信頼感、明るさ等、その言葉の持つ表情がスコアになって表示される。
ちなみに我々の社名フリーストは、自由のFreeに主義者や職人・技術者を表すistを合わせた造語であるが、Onsonicで分析すると、スコアの高い順から「爽やかさ・清らかさ」87.5、「都会的・現代的」60.0、「安らぎ・暖かさ」54.5となり、私「ゆうしゅんじ」の名は、「信頼感・安定感」95.0、「充実感・高級感」「非活性的・静的」が各75.0であった。皆さんもぜひ。

「ネーミングが成功するか否かは、訴えるべきコンセプトをいかに適切に表現するかで決まるといっても過言ではありません。したがって、現用されている商品の音相を分析するようなときは、それがどのようなコンセプトのもとで作られたかが明らかでないと、正しい評価はできないのです。」(第三章「ブランドの価値は音相が決める」より)

(2004/5/24更新)

 
富久錦郷味深辛

富久錦(兵庫)
郷味深辛・純米酒
1800ml/2500円


兵庫県の南部、播州平野の中心部にある、天保10年(1839)創業の歴史ある蔵。「地米酒」という独自のコンセプトに基づいて、地元の良質米だけを厳選使用し、伝統的な技術での純米酒造りだけに徹することを宣言している。
この郷味深辛は、有機肥料・減農薬で栽培した山田錦を使用した、富久錦としては珍しい辛口タイプ。旨みのある酸がゆるやかに広がった後、じんわりと辛さが湧いてくる通好みの味わい。この日は試せなかったが、燗にして飲むともっと美味しくなるような気がするなあ。

   

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