酒本舗
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六月の酒と本(一)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
尾瀬の雪どけ

尾瀬の雪どけ(群馬)
純米吟醸無濾過無加水・びん囲い本生
1800ml/2625円


新橋・烏森口を出て徒歩3分の所にある繁盛店「魚金」1〜4号店では、常時この「尾瀬の雪どけ」がほぼ全種類飲める。店の看板にも龍神酒造と大きく書かれているため蔵元直営店かと思いきや、資本関係はないらしく、同店オーナーと蔵元が友人同士なため特に肩入れしているとのこと。
過去に特別本醸造から大吟醸まで一通り味見したが、当夜は季節限定品のびん囲い本生を初めて注文。山田錦を使って厳寒期に仕込んだ純米吟醸を、おり引き後原酒のまま瓶詰めし、蔵で冷暗貯蔵・熟成させた酒らしい。香りはさわやかな果実系で、ほの甘い口当たりの後に旨味が広がる。後味はややほろ苦さがあるものの引き際はすっきり。フレッシュな飲み口が魅力の一杯。

インターネットにおける行動と心理

インターネットにおける行動と心理
-バーチャルと現実のはざまで-
A.N.ジョインソン著
/三浦麻子・畦地真太郎・田中敦訳

「インターネットは人々に『現実生活』における自らのあり方を変えようという気持ちを駆り立てる何かを与えているのかもしれない。もしある人がオンライン上である特定のタイプの個人として振る舞う(あるいは振る舞っていると認知する)ことができるのであれば、このことはオフラインでも同じような状況を作り出そうとする誘因となるだろう」(第5章「インターネット上の個人内・個人間行動:肯定的な側面」より)

インターネット上での人間の行動と心理について、学問的な見地から極めて真面目に、豊富な研究・実験事例を挙げながら考察した学術書。でも「インターネット上でのポルノ消費に対する心理学的視点」「インターネット上の恋愛関係」なんて章立てがあったり、「サイバーセックス」とか「1人エッチ(solo sex)」なんて言葉が不意に目に飛び込んで来たりするので、ビミョーに興味をそそられながら読み進めてしまった。
インターネットの心理学的研究と言っても、主な対象はWEBサイトではなく、電子メールを媒介にした人間対人間のコミュニケーションである。特にネットの世界で"匿名性"を得た人間が、どのように自己開示をしたり、愛情を育んだり、他人を攻撃したり、逆にサポートしたりするか等を、近年の幅広い研究成果を元に分析している点が特徴。長年ネット関係の仕事をしていれば感覚的に解る事ばかりではあるが、論理的・学問的に整理された研究成果に触れる事で、より確信を持って語れる様になるのがありがたい。

「一度インターネットで相互作用をしてみれば、匿名性が説明責任に対する懸念を減少させるために、対面よりもたやすく自己開示ができることに誰もが気づくであろう。したがって、その相互作用の効果として、自己に関する情報をすすんで公表したいと思う個人の意志が生じるだろうことが予想される。」(第7章「インターネット行動を理解するためのフレームワーク」より)

(2004/6/2更新)

 
初亀・滝上修三

初亀(静岡)
滝上秀三・純米大吟醸
720ml/5000円


鑑評会での受賞歴も豊富な静岡の銘醸「初亀」。この蔵の純米大吟醸「亀」は、皇太子殿下ご愛飲の酒だとか。
さて「滝上修三」は、能登杜氏の代表的存在の一人滝上修三氏が、今年の純米大吟醸から最もお気に入りのタンクを一つ選んで瓶詰めし、自らの名前を冠した限定品。兵庫県東条町産の山田錦を35%まで磨いている。程良く上品な上立ち香を感じつつ、口に含んだ時のすーっと流れるまろやかさは、いかにも高級な酒って感じ。豊かなコクとキレの良さがバランス良く調和し、後味もあくまで清らか。旨さに思わず頬が緩む。当夜は明石鯛他の刺身盛りと生の岩牡蠣、わかさぎの天ぷら、生湯葉、ふぐ白子醤油焼等、酒も肴も贅沢三昧。

   

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