酒本舗
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 六月の酒と本(二)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
忠臣蔵

忠臣蔵(兵庫)
山廃仕込純米
720ml/1230円


兵庫県は播州赤穂の酒でその名も「忠臣蔵」と来れば、何となく観光客目当ての手軽なお土産銘柄?というイメージもあったが、平成14酒造年度金賞受賞の実力を持つ銘醸である。赤穂で唯一の酒蔵でもある醸造元の奥籐家は、元は廻船問屋や塩田等を営んでいた豪商で、赤穂藩の浅野家とも深いつながりがあったという。
飲んでみると、口に入れた瞬間だけほのかな甘みを感じる他は、しっかりとした旨味と幅のある辛口。と言っても決して重くはなく、飲み飽きしない。試しにぬる燗にしてみたところ、さらに辛さは増し、どっしりとした飲み応えとなった。

キャノン式

キャノン式
日本経済新聞社編

「本当に少数精鋭で、終身雇用で、当事者意識を全員が持って、運命共同体という意識があったら、ものすごく強い会社になる」
「人間の能力を公平に正しく認めることがヒューマニズム、人間主義だ」
(第4章「企業の根っこは変えない」〜御手洗社長インタビュー要旨より)

「終身雇用」を廃して「実力主義」を標榜する、というのはよく聞く話だが、よーく考えれば、別にこの両者は対立概念でもなければ反対語でもない。両立させようと思えば、論理的には十分可能なのである。
で、その終身雇用と実力主義を両立させようとする類い希な存在が、ただ今業績絶好調のキャノンであり、同社を率いる御手洗富士夫社長だ。「終身雇用は日本人の魂」とまで主張する一方、返す刀で「年功序列は人を腐らせる」と言い切り、徹底的な実力主義を掲げる。今流行の社外取締役や執行役員制度についても、日本の経営風土に合わないと一刀両断。その意見に賛否両論はあろうが、論理と姿勢は明快だ。
世界のSONYやHONDA以外にも、顔の見えるトップがいる会社が日本に現れた、という感じか。

「トヨタはうちより十年ぐらい進んでいる。もしトヨタの人が私の話を聞いたら『何だ、キャノンは今頃そんなことを言っているのか』と笑うかもしれない」
「正直言って、会社の調子はいい。だから、皆張り切って走っている。私も走っており、絶対に止まらない。これでもういいとか、さあ楽をしようとか、そんな考えは私にはない」
(付録1「キャノン御手洗社長インタビュー」より)

(2004/6/6更新)

 
 
   
   

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