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キャノン式
日本経済新聞社編
「本当に少数精鋭で、終身雇用で、当事者意識を全員が持って、運命共同体という意識があったら、ものすごく強い会社になる」
「人間の能力を公平に正しく認めることがヒューマニズム、人間主義だ」(第4章「企業の根っこは変えない」〜御手洗社長インタビュー要旨より)
「終身雇用」を廃して「実力主義」を標榜する、というのはよく聞く話だが、よーく考えれば、別にこの両者は対立概念でもなければ反対語でもない。両立させようと思えば、論理的には十分可能なのである。
で、その終身雇用と実力主義を両立させようとする類い希な存在が、ただ今業績絶好調のキャノンであり、同社を率いる御手洗富士夫社長だ。「終身雇用は日本人の魂」とまで主張する一方、返す刀で「年功序列は人を腐らせる」と言い切り、徹底的な実力主義を掲げる。今流行の社外取締役や執行役員制度についても、日本の経営風土に合わないと一刀両断。その意見に賛否両論はあろうが、論理と姿勢は明快だ。
世界のSONYやHONDA以外にも、顔の見えるトップがいる会社が日本に現れた、という感じか。
「トヨタはうちより十年ぐらい進んでいる。もしトヨタの人が私の話を聞いたら『何だ、キャノンは今頃そんなことを言っているのか』と笑うかもしれない」
「正直言って、会社の調子はいい。だから、皆張り切って走っている。私も走っており、絶対に止まらない。これでもういいとか、さあ楽をしようとか、そんな考えは私にはない」(付録1「キャノン御手洗社長インタビュー」より)
(2004/6/6更新)
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