酒本舗
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 六月の酒と本(四)

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黒牛

黒牛(和歌山)
しぼりたて生原酒
720ml/1312円


いつも飲んでいる黒牛は火入れした普通 の純米酒であるが、今回はふだん置かれていない限定品のしぼりたて生原酒を見かけたので即座に購入。
さすがに黒牛のイメージ通り、どっしりとした飲み応えのある味わい。しぼりたてにしては、米や麹の風味は意外と感じられないが、程良い酸味とコクのある旨味が満足感を与えてくれる。但し、いかにも原酒!という濃厚さを持っているため、あまりスイスイとは飲めない。これからの季節、氷を一つ浮かべて飲む位がちょうど良いだろう。

一勝九敗

一勝九敗
柳井正著

「発信する側の真意を理解した上で、それを『相手に伝わる』ように解釈して表現する。それが超一流のクリエーターのやることだ」(III「急成長からの転換」より)

「会社とは一種のプロジェクト、期限のあるもの」等々、会社経営についての箴言が数多く含まれた本なので、本来その辺を引用するべきかも知れないが、私は制作に携わる者として、冒頭に引用した一文に最も心惹かれた。プロの商業クリエーターがやるべき仕事の本質を、実にシンプルかつ的確に表現した言葉だ。本書で著者は何度も「私は頭が良くない」という趣旨の事を書いているが、物事の本質を端的に表現するのは、頭の悪い人にできる芸当ではない。
一般的に“成功者”と思われているユニクロの会長が、自らが犯してきた数々の経営上の失敗を率直に分析しながら、借り物でない自らの言葉で経営者のあるべき姿を語った本。この人は本気で自分を大した成功者とは思っていないのかも・・・と読み手に思わせる所が、かえって著者の強さを印象づけている。

「本書でも触れたように、実は『一勝九敗』の人生なのだ。勝率でいうと一割しかない。プロ野球のピッチャーではすぐに首になるか二軍落ちは確実だ。もし、これでも成功と呼べるのなら、失敗を恐れず挑戦してきたから今の自分があるのだろう。」(「あとがき」より)

(2004/6/19更新)

 
 
   
   

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