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経営戦略の論理
伊丹敬之著
「私がこの本で主張したいことの一つは、戦略の内容そのものがそもそも人々の心理や感情への配慮をした内容になっていなければならない、ということである。・・・(中略)
戦略は、現場の人々を動かしてこそ意味を持つ。」 (序章「経営戦略とはなにか」より)
“いい戦略”とは何か、またその“いい戦略”をどのようにリアルなマネジメントの現場に適合させるのかを、具体的かつ実践に役立つロジックで体系的に説明した本。得てして学者のセンセイが書くこの種の経営理論書は、必要以上に抽象化され過ぎた結果、知的満足感こそ満たしてくれるものの現実感に乏しい場合が多いが、この本は極めて例外的に読みやすく、かつ示唆に富み、随所に血の通った論理が展開されている感がある。
「事業のコンセプトの二重性は、人間にたとえれば、肉体としての人間と精神としての人間、という二重性に似ている。健全な精神は健全な肉体に宿る。物財レベルの事業の定義とそこでの戦略がまず必要で、それに加えてコンセプトとして『サービス』面での深い定義がある。それが、成功する顧客適合の基本である。歯の浮くような言葉で飾られた『コンセプト』だけでは、とても成功は望めない。」(第1章「顧客のニーズをとらえるー戦略の顧客適合(1)」より)
(2004/8/5更新)
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