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寝ながら学べる構造主義
内田樹著
「むしろ私たちは、ほとんどの場合、自分の属する社会集団が受け容れたものだけを選択的に『見せられ』『感じさせられ』『考えさせられている』。そして自分の属する社会集団が無意識的に排除してしまったものは、そもそも私たちの視界に入ることなく、それゆえ、私たちの感受性に触れることも、私たちの思索の主題となることもない。」 (第1章「先人はこうして『地ならし』したーー構造主義前史」より)
構造主義とは早い話、「言語や社会制度、習慣等の『構造』に、知らず知らず人は思考や行動を規定されてしまってるのだよ」という視点のこと。当たり前のように思える考え方だが、それを当たり前と思う事自体、既に現代が「構造主義」的思考回路の中にスッポリはまっている証拠らしい。だからと言って「その枠組みからどう抜け出すか」などと、哲学的探求をするヒマも根気もない今の私のようなヤツに、こうした入門書はぴったりである。
ただ、「WEB的常識や思考パターンといった“構造”に取り込まれず、成すべき仕事の本質を常に“枠の外”から客観視しなきゃ・・・」と自戒するきっかけになるので、たまにはテツガクするのも悪くない。だって、世間の枠を大いに利用しながら、自分たちだけそこをスイスイ出入りする自由な精神こそ、freeistの“freeist”たるゆえんなのだから・・・。
「レヴィ=ストロースは要するに『みんな仲良くしようね』と言っており、バルトは『ことばづかいで人は決まる』と言っており、ラカンは『大人になれよ』と言っており、フーコーは『私はバカが嫌いだ』と言っているのでした。」(「あとがき」より)
(2004/8/10更新)
*内田樹のその他の本「現代思想のパフォーマンス」(共著)
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