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獺祭(山口)
純米吟醸50%
1800ml/2625円
今年公開の映画「キューティハニー」で、ハニーが大好きな酒としてスクリーンに登場した獺祭(だっさい)。正岡子規の俳号でもあるこの酒銘は、山田錦100%で精米歩合50%以下の純米吟醸酒に限定されており、この純米吟醸50%はまさに定番の位置づけにある。品の良い香りとしっかりとした旨味、そしてすっきりキレの良い後味が特長の、コストパフォーマンスが極めて高い酒。
ちなみにこの純米吟醸の基準に満たなかった酒が、地元山口県では普通酒として売られているらしい。これってかなりスゴイ事だ。
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蕎麦屋酒
古川修
蕎麦屋で飲む酒は格別であり、居酒屋とは一線を画する。シンプルな酒肴で酒を楽しみ、最後に蕎麦をたぐる。・・・(中略)
蕎麦屋は元来庶民が仕事を終えて帰宅する途中で、さっと酒を楽しむための憩いの場所であった。すなわち、蕎麦屋で酒を飲むということは、日本の歴史、伝統を飲んでいることになり、旨くて当然なのである。(「はじめに」より)
そろそろ新蕎麦の季節、日本酒がひときわ美味しく感じられる季節である。本屋の店先にも、「サライ」や「一個人」をはじめ、蕎麦特集を組む雑誌やムック類が並び始めた。このところ蕎麦屋酒とも無縁の無粋な暮らしを送っているが、あまりの忙しさにそろそろ頭も体も悲鳴を上げつつあるので、何とか東京出張の合間にでも、昼下がりの蕎麦屋酒を楽しむ心のゆとりを持ちたいものだ。ああ、旨い蕎麦が食いたい〜!
裏表紙のプロフィールによると、現在芝浦工大教授である著者は、元ホンダの開発責任者で、自動車業界では知らぬ者のない美食家とのこと。本格的な栽培まで手がける程蕎麦にのめり込んでいる一方、日本酒について書かれた一章を読んでも、その知識と造詣の深さが生半可なものではないことが分かる。スノッブで気障な爺の蘊蓄本かと高を括っていたが、なかなかどうして、読み応えのある楽しい一冊であった。
蕎麦切りをすするときの香りはほんの僅かな上品なもので、香りが独立して存在するものではなく、味とバランスして感じられる。利き酒でいう立ち香ではなく、含み香がするのである。だから、蕎麦を食べる前にいくら鼻で嗅いでも、強く香ることはない。僅かな香りが漂うだけである。(第三章「蕎麦屋のロードマップ」より)
(2004/8/28更新)
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