 |
 |
澤乃井(東京)
純米
1800ml/2000円
秩父古生層の岩盤を掘り抜いた洞窟の奥から湧き出る仕込水で醸す東京の地酒。SAKE王国のヒデさんに教わって以来ちょくちょく息抜きに出かける、地下鉄中津駅近くの立呑酒屋「おおにし」で、「本日の燗酒」として頂く。燗でしか呑まなかったが、ふくらみとキレ味が特徴の呑みやすい純米酒。おでんとブリのお造りで戴く。仕事の合間に呑む酒はまた格別だ。そういえば昔、毎日夕暮れ時に会社を抜け出しては、近くの立呑酒屋で燃料を補給していた先輩がいたなあ。早いもので、その人が亡くなってから今秋でちょうど10年。自分も同じように、夕暮れ時の燃料補給をするオヤジになってしまった・・・。
|
|
 |
 |
|

|
酒場歳時記
吉田類
酒場マニアの話題によく上る店から見ると、まず日本酒で一杯やるには「松風」ということになる。酒はベーシックな本醸造と純米酒をそろえ、一人三本までの限定付き。肴はあくまで添え物の範囲内と、飲酒スタイルにこだわりを持つ店だ。(第一部「ディープな酒場暮らし」より)
浅草の松風で呑んだのはかれこれ三年前。「真澄」の樽酒の前に立つ燗番娘、ならぬ燗番おやじが名物の正統派居酒屋だ。酒は一人三合までだが、一合注文するたびに異なる種類のお通しが出る。確かその時は大七の生もと純米をぬる燗で呑んだ記憶があるが、ゆったりとした時間が流れる良い店であった。あれから浅草で宿を取る度に店を訪れるが、いずれも定休日か閉店後でなかなか縁がない。近々ぜひ行きたい店である。
そして東京の居酒屋といえば、やはり虎ノ門の鈴傳。近くの某社で打合せをする毎に・・とはいかないものの、夕暮れ時に仕事を終えた時にはついふらふらと立ち寄ってしまう。一合コップになみなみと注がれた酒を新幹線の時間までに一杯、また一杯。喧噪の中、名物の肉豆腐をつまみながら、至福の時間が流れていく。
地酒を安く飲ませる居酒屋として「鈴伝」の知名度は高い。開業は古く、昭和三十一年に四谷の酒屋が出した店。・・・(中略)・・・ボリュームたっぷりのおぼろ豆腐などをつつきながら吟醸酒を比べてみる。とはいえ一合コップで飲みすすめるには、かなりの呑んべいでなければならない。(第二部「名物酒場・吟遊の抄」より)
(2004/10/18更新)
|
|
 |
 |