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イチロー革命
日本人メジャー・リーガーとベースボール新時代
ロバート・ホワイティング著/松井みどり訳
〈EPSN〉テレビのロブ・ディブルは、当時の監督、ルー・ピネラに、シーズン前のインタビューをおこなった際、自信満々に公約したものだ。
「あのチビの青二才が、一つでもバッティングタイトルをとったら、素っ裸でタイムズ・スクエアを走ってやるよ」(第2章「イチローの持つ意味」より)
イチローのメジャーリーグ年間最多安打記録達成の日は、休日出勤前で自宅にいた。ふと思いついてテレビを付けたら、既にタイ記録を達成した直後であったが、しばらく見ているうちに早々と打席が回ってきて、拍子抜けするほどあっさりと新記録は達成された。達成の瞬間をリアルタイムで目撃できたのは幸運だったが、何よりイチローの元に駆け寄って思い思いに言葉をかけるチームメートの笑顔や、スタンディングオベーションで祝福する観衆の姿に感動を覚えた。
先頃新潟で大きな地震があり、ニュース映像を見ているといやでもあの阪神大震災の記憶が甦ってくるが、あの年、被災した我々神戸の人間に希望を与えてくれたのが若きイチローだったことも同時に思い出される。
「イチローは本当に人気があるのかい?」
「日本みたいに、マスコミが過剰に持ち上げているだけなんじゃないの?」
日本人は、さかんに首を傾げている。イチローは、ジョージ・シスラーのシーズン最多安打、二百五十七本を、久々に破るくらいの勢いがある。様々なシーズン記録を、独占してもいる。にもかかわらず、なぜアメリカのファンやマスコミは、そんな彼を一様に温かく見守っているのだろう。彼の成功は、アメリカ人の愛国心を刺激しないのか。外国人拒絶反応を起こさせないのだろうか・・・・・。(第2章「イチローの持つ意味」より)
(2004/11/8更新)
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