酒本舗
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三月の酒と本(三)

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天明

天明(福島)
十号酵母/特別純米無濾過/瓶火入れ瓶囲い/平成十五年度作
1800ml/2835円


年間500石の小さな酒蔵による、小仕込みによる数量限定品。蔵元の曙酒造は明治37年創業で、杜氏を使わず蔵元自ら醸しているという。「特別純米無濾過/瓶火入れ瓶囲い/平成十五年度作」という大層なネーミングは、要するに平成十五年の冬の時期に、普通よりも余分に米を磨いて醸した純米酒を、活性炭で濾過することなく、瓶詰めしてから加熱殺菌して、瓶のまま丸一年以上寝かせて熟成させた酒、ということ。コクがあって飲み応えのある辛口で、程よい重量感がいかにも酒飲み好みだ。ししゃもとイカの一夜干し、タラの白子ポン酢で呑む。
ちなみに十号酵母とは、東北生まれで吟醸香の高い酵母。原料米には地元福島産の有機米が使用されている。

ひとつ上のプレゼン。

 

ひとつ上のプレゼン。
眞木準編

いい企画をつまらなく説明するのは難しいでしょう。いい企画は、普通に話をすれば、それで伝わるはずです。(岡康道)

広告、建築等の世界の一流のクリエイター18名が、それぞれのプレゼンテーション哲学を自らの言葉で語った書。一言で云えば「含蓄たっぷりのプレゼン名言集」だ。企画とプレゼンを生業にする自分にとっては、共感できる言葉のオンパレード。日頃漠然と感じていた事が見事に言語化されていて心地よい。

信頼されるような、きちんとしてそうに思えるようなボイストーンが自分のなかにあるわけです。(杉山恒太郎)

そう。成功したプレゼンは全て、説得力のあるボイストーンだったと明確に記憶に残っている。これは自分だけの感覚かと思っていたら、杉山氏のような一流プレーヤーもそうなんだと聞くと、結構うれしい。

とにかく、「あの人のいうことは聞いたほうがいいな」と思ってもらえるようになること。(岩崎俊一)
説得するとあとでもめるんです。それよりも「共感」してもらったほうがいい。(宮崎晋)
ぼくはだれが見てもわかるものしかつくらないので、説明の必要がないんです。(大貫卓也)
答えをストレートに出すのではなく、それに新しい価値を足すことが必要。(山本幸司)

競合プレゼンは百害あって一利なし、というのがほぼ全員に共通した意見。長期的な信頼関係の構築によって初めて良いものが生まれる、という点で基本的には大賛成であるが、彼らのような有名クリエーターとは違い、私たちのような無名の小さな会社にとっては、競合プレゼンが大いなるチャンスにつながる、というのも現実。

(2005/3/10更新)
*関連する本:
ひとつ上のアイディア

 
       

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