|
インサイト
消費者が思わず動く、心のホットボタン
桶谷功
ホンネのすべてがインサイトかというと、そうではない。ブランディングやマーケティング活動、コミュニケーション活動などのアクション(施策)につながるものに限られる。そうでないものは、いくら消費者のホンネであってもインサイトではない。
インサイトの本質は、消費者に行動を起こさせる点にある。インサイトは、いわば消費者の「心のホットボタン」なのだ。(第1章「インサイトがマーケティングを変える」より)
コンセプトワークや広告コピーの制作時に、商品・サービスのメリットや機能だけを頼りに語ろうとせず、顧客ベネフィットを掘り下げなさい、とはよく言われる話。でもさらに一歩踏み込んで、多くの見込客が心に抱えた“ホンネ”の最大公約数を見つけ出し、それをコミュニケーションの切り口にしましょうというのが本書「インサイト」の提案である。もちろんホンネとは結局建前の裏に隠されているものなので、やすやすと見つけられるものでもないが、それでも一消費者に立ち返り、自身の消費行動を省察すれば、何となく直感的に見えてくるものもあるだろう。
いろいろと使い道がありそうな概念なので、少し研究課題としてみたい。
おいしいというベネフィットを感じさせるために何を提案するか、どう消費者を口説くかがプロポジションである。そのために、消費者が意識している、していないにかかわらず、深く心の底で持っている気持ちを活用すること。それが、インサイトの考え方だ。(終章「本章のまとめ」より)
(2005/4/23更新)
|