|
岡康道の仕事と周辺
Director and Designer SCAN#3
小学校の校庭で、中学の県大会で、高校野球の地区予選で、大学のベンチで、男たちは野球をあきらめる瞬間がある。野球への果たせなかった夢をかかえて生きてゆく中年は多い。だからこそ、プロ野球の開幕があんなにも待ち遠しいのだ。中年の渇き、とは野球への渇き、ではないのか(「ここより、他の場所へ」より)
大学時代。投手志望だった私にとって不運なことに、徳島県ベスト4の実績をひっさげた好投手が同じ学年にいた。彼のおかげで2期連続リーグ優勝の美酒を味わえたが、結局公式戦のマウンドには一度も立つことなく、外野手のままで4年間を終えた。その中途半端な、“果たせなかった”思いを、中学最後の県予選に向けて白球を追っている息子に託す中年が、ここにいる。
ちなみにうちの会社には一人、何度も繰り返し高校最後の打席で打ち取られた時の夢を見ては、「なぜあの一球を・・・」と今でも悔やんでいる男もいたりする。
永遠の野球少年達に、乾杯!
僕たちの周りには素晴らしい才能をもったディレクターがたくさんいる。彼らと比肩するほどのセンスも根気も自分にはない。むしろ、クライアントの判断に何らかの影響を与えることができないかと、考えている。スタッフの人たちに「このプランナーだからこの企画が通るんだな」と思われたい。(「遙かなる甲子園」より)
(2005/5/16更新)
|