酒本舗
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六月の酒と本(二)

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長龍

長龍(大阪)
広陵蔵・大吟醸袋吊り雫酒
720ml/2200円


長龍(ちょうりょう)は大阪府八尾市の酒。近畿ローカルでは加藤登紀子のラジオCMソング「な〜るほどよ〜い酒♪」のフレーズで知られる。かつて「初呑切り」の行事を特別に取材させて頂き、杜氏さんの酒造りへのプライドと、国税庁のベテラン鑑定官の真摯な仕事ぶりの双方に感銘を受けた経験がある。神戸にいると意外に呑む機会が少ない酒だが、今回は長龍の中でも特にランクの高い「広陵蔵」で醸した大吟醸袋吊りを御影の高田屋酒店で発見。早速購入した。
プリンスメロンを思わせる馥郁たる吟醸香を持ちながら、飲み口はかなり濃醇な米の風味。豊かでボディのある辛口の味わいは、どっしりとした重みを感じさせてくれる。鰆の味噌焼と蛸のぶっかけを肴に、嗚呼、かなり幸せな気分〜。

なぜ高くても買ってしまうのか

 

なぜ高くても買ってしまうのか
マイケルJ.シルバースタイン+ニール・フィスク+ジョン・ブットマン著/ボストンコンサルティンググループ訳

ニューラグジュアリーとは、単なる消費対象ではなく、一種の言語、すなわち自己表現であり、社会的な対話における非言語的な伝達手段となっている。消費者はニューラグジュアリーという言語のおかげで、さまざまな個性的な方法で「自分は知的で見る目がある」と訴えられるのだ。(第3章「消費者の4つの感情スペース」より)

副題は「売れる贅沢品は『4つの感情スペース』を満たす」で、その4つとは「自分を大切にする」「人とのつながり」「探求」「独特のスタイル」とある。
このところ、「BMWに乗って100均ショップへ行く」という消費行動を取る人が増えているようだ。私自身は贅沢品にも100均にも興味はなく、ショッピングには無関心なので、高価なブランド品を喜々として買う人の心境が理解できない。だがその反面、夜の街ではグラス一杯の酒やカクテルに喜々として何千円も払っているから、所詮は同じ穴のムジナだ。
そして私の考察によれば、「流行る酒場が満たす感情スペース」はただ一つ、「良い気分になれる」ということに尽きるだろう。

ワンランク上の消費とは、生産者から消費者へのパワーシフトが起こり、需要サイドが供給サイドをしのぐ新たな支配力を手に入れたことを意味するとも考えられるのだ。(第11章「新しい消費行動をビジネス・チャンスに」より)

(2005/6/7更新)

 
       

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