| なぜ高くても買ってしまうのか
マイケルJ.シルバースタイン+ニール・フィスク+ジョン・ブットマン著/ボストンコンサルティンググループ訳
ニューラグジュアリーとは、単なる消費対象ではなく、一種の言語、すなわち自己表現であり、社会的な対話における非言語的な伝達手段となっている。消費者はニューラグジュアリーという言語のおかげで、さまざまな個性的な方法で「自分は知的で見る目がある」と訴えられるのだ。(第3章「消費者の4つの感情スペース」より)
副題は「売れる贅沢品は『4つの感情スペース』を満たす」で、その4つとは「自分を大切にする」「人とのつながり」「探求」「独特のスタイル」とある。
このところ、「BMWに乗って100均ショップへ行く」という消費行動を取る人が増えているようだ。私自身は贅沢品にも100均にも興味はなく、ショッピングには無関心なので、高価なブランド品を喜々として買う人の心境が理解できない。だがその反面、夜の街ではグラス一杯の酒やカクテルに喜々として何千円も払っているから、所詮は同じ穴のムジナだ。
そして私の考察によれば、「流行る酒場が満たす感情スペース」はただ一つ、「良い気分になれる」ということに尽きるだろう。
ワンランク上の消費とは、生産者から消費者へのパワーシフトが起こり、需要サイドが供給サイドをしのぐ新たな支配力を手に入れたことを意味するとも考えられるのだ。(第11章「新しい消費行動をビジネス・チャンスに」より)
(2005/6/7更新)
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