| プロフェッショナルマネジャー
ハロルド・ジェニーン+アルヴィン・モスコー著/田中融二訳
本を読む時は、初めから終わりへと読む。
ビジネスの経営はそれとは逆だ。
終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ。(第二章「経営の秘訣」より)
ユニクロの柳井正会長が「私の最高の教科書」として推薦したことによって一躍脚光を浴びた経営書。柳井氏のお墨付きがなければこれ程売れなかったはずだし、私も読まなかっただろう。黒を基調にした装丁の格好良さも、セールスに一役買ったと思われる。酒も本も、外からの見た目というのは結構重要なのだ。
内容は、経営“職人”であるための心構えや覚悟について、著者が自らの経営体験を踏まえて著したもの。本気で経営を職業にしたい人には、含蓄のある言葉が随所に散りばめられている。
ところで本書の舞台となったITTという超大型企業は、著者の死後まもなく解体されたという。経営者が成すべき事を広範な角度から書き記している本書が、後継者を育てる重要性について全く触れていないのは、まさに皮肉というしかない。
実績のみが、きみの自信、能力、そして勇気の最良の尺度だ。実績のみが、きみ自身として成長する自由をきみに与えてくれる。
覚えておきたまえ。ーー実績こそきみの実在だ。ほかのことはどうでもいい。マネジャーとは、“実績をもたらす人間”だと私が定義するのはこの理由による。(第十四章「やろう!」より)
(2005/7/8更新)
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