| ひとつ上のアイディア
眞木準編
本当のシンプルというのは、削ぎ落として捨て去ることではなくて、じつは足し算作業なのです。・・・(中略)・・・足すべきものをすべて足して、ひとつの答を出す。それがぼくのいう本当のシンプル。(大貫卓也)
本書のタイトル通り、「ひとつ上のアイディア」を出すことがプランナーとしての私の使命である。コピーを一から書き始める時も、大型のプレゼンテーションに臨む瞬間もそれ相応のプレッシャーはあるが、自社の業績を左右するような大型案件で、パソコンの前に向かってゼロから企画を生み出す時の重圧と不安には及ばない。“All or Nothing”の競合案件もあれば、ありがたくも指名で託して頂ける時もある。いずれにせよ、責任の重さで胃がシクシクと痛み出す。
さて、こうした産みの苦しみを何度も経て悟った事は、アイディアというのは、そのほとんどが考えに考え抜いた結果の“ご褒美”として生まれ出ること。あたかも、突如天から降ってくるかのように立ち現れるのだ。私は神も占いも運命も信じない質だが、苦しんだ末にアイデアが“出て来てくれた”時には、自分の力だけではない“何か”がふと自分の中に降りて来た様な錯覚に陥ることがある。
例えば100本考えたときの1本めが「こりゃイケる!」と思ったとしても、あと99本考えてみて、「やっぱり1本めのコレだ」となるのです。
山のような失敗を経て、いいものがひとつだけ残るというのが本当だと思います。(中村禎)
(2005/11/20更新) *関連する本:
ひとつ上のプレゼン
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