| 心脳マーケティング
−顧客の無意識を解き明かす
ジェラルド・ザルトマン
無意識の心は、マーケターが競争優位の獲得につながる足がかりを確立し得る未開拓のフロンティアである。このチャンスに満ち溢れた新天地を征服しない限り、消費者を理解したと主張することはできない。(第3章「顧客の無意識を分析する」より)
「心脳マーケティング」とはいかにも大層な書名だが、原題は「How Customers Think」(顧客はいかに考えるか)と至ってシンプル。そしてThinkとは言っても、実は人間の思考の95%は無意識の心的過程で行われ、しかも5%の意識的心的過程において認知は言語によるものではない、というのが本書のベースとなっている知見である。確かに世の中の流行廃りを見ていると、人間の購買行動が理性的でも論理的でもなく、無意識の賜物だと考えた方が説明が付きやすい場合が多々ある。だからこそ無意識という未開の領域を自在に制する事ができれば、かなりの確率でマーケティング上の勝者となれるかも知れない。面白いテーマである。
消費者の多くは、広告に基づいてではなく、その製品に関する直接的な経験に基づいて購買意思決定をしていると主張する。しかし、広告は明らかに消費者の記憶を変化させることができ、したがってその行動に影響を与えることができるのである。(第8章「壊れやすい記憶」より)
(2005/12/15更新)
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