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本菊泉(長野)
華酒しぼりたて生
1800ml/?円
元禄時代から三百年以上続く、信州は佐久の蔵元「橘倉酒造」が昨秋に仕込んだ新酒。酒器に注ぐとふわっと豊かな米の香りが鼻腔をくすぐる。新酒ながらどっしりとしたコクのある味わい。それでいてフレッシュな飲み口はなかなかのもの。
そして特筆すべきは、この酒と遭遇した北千住の立ち呑み店「徳多和良」。割烹仕込みの日替わりの肴が、ほとんど全品315円均一で食べられるという感涙ものの店。この日の肴は生ウニ、さより天ぷら、寒ボラとひらまさの刺身。会社の近くにあったらきっと毎日通っているだろう・・・。
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前島密と坂本龍馬
加来耕三
変わり者と評価された点でも、二人は似ていた。が、何よりこの二人の同窓生は、明治維新という未曾有の変革に遭遇し、まったくといっていいほど先行きの不透明な、読みきれない未来に対して、日本の進むべき方向を具体的に示しえた点が際立っていた。
---「構想力」といってよい。(序章「前島密と坂本龍馬の『構想力』」より)
龍馬と高杉晋作、龍馬と沖田総司、あるいは龍馬と土方歳三という組み合わせのパターンは、歴史物の企画でよく見受けられるが、“郵政の父”前島密とのマッチングは意表をつかれた。かつて小学校の国語の教科書で学んだ記憶があるのと、めったに使わない一円切手のモチーフになっていること以外、前島という人物には何の印象もない。
で、読んだ感想はと言えば、やはりこの二人を同じ土俵に並べて論ずるのは設定上少々無理があるなぁ、というのが正直なところ。どうせなら官僚から実業家に転身し、幅広く社会に貢献した渋沢栄一の方が、「もし龍馬が明治期に生きていたら・・・」という空想を重ねる対象としては、まだしも適っているような気がした。
たとえば、駅の階段を下から上に登るとする。多くの人は一段ずつ足をあげていくのだろうが、密は違う。まず上を見た。「何段、階段はあるのか」をざっと掴み、今の時間、到達時間、その後の予定などを考える。そのうえで急がねばならないとなれば、いきなり二、三段ずつ飛んであがった。これが、彼一流のやり方であったといえる。(第三章「明治新政府の旧幕臣」より)
(2006/1/28更新)
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