酒本舗

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二月の酒と本(一)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
菊秀

菊秀(長野)
本醸造樽酒
1800ml/2100円


「菊秀」は、前回取り上げた「本菊泉」と同じ橘倉酒造の主銘柄。65%精米の美山錦で醸した本醸造を、吉野杉の新樽に詰めて飲み頃の芳香を添えた酒。
飲んだお店は前回に引き続き、すっかりお気に入りとなってしまった北千住の立呑み「徳多和良」にて。肴は縞鯵の刺身、雲丹じゃん、牡蠣の焼き田楽、大つぶ貝の刺身、鶏わさ。これだけ食った上に旨酒を四合飲んで何と3360円。毎日の仕入れ具合によってお品書きが変わるので、行くたびにいろんな肴が楽しめるのがうれしい。

新聞ジャーナリズム

 

新聞ジャーナリズム
ピート・ハミル著/武田徹訳

このエッセイは客観的なものではない。冷静に中立の立場を取るものでもない。描かれている主題はあまりに深く私の人生と絡み合っているので、書き始めると筆が熱を帯びてしまう。突き放したように書くことができないのだ。分かりやすい表現を使うなら、私は、新聞と新聞作りに関わる男たち、女たちを愛してしまった。(「はじめに」より)

高倉健主演の「幸せの黄色いハンカチ」の原作となった短編や、ハードボイルド小説、あるいは社会派コラムの書き手として知られるピート・ハミル 。元々は約40年のキャリアを持つ新聞畑のジャーナリストであるが、そんな彼が「理想の新聞」を語ったのが本書。原題は「News is a Verb」(ニュースは動詞だ)。今まさに社会で起こっていること=「動詞」の中身を明らかにするのがジャーナリズムの使命だ、という彼の信条が表現されており、有名人の名前=名詞を散りばめた昨今の安易な紙面作りに警鐘を鳴らしている。
要するに「くだらない芸能ネタを追い回すのはやめて、ジャーナリストとしての良識に基づき、きちんと練り上げた情報を伝えようぜ!」という硬派なメッセージがぎっしり詰まった書。

すべての新聞に明るい未来はある、私はそう信じたい。もしも新聞が姿を消したら、国家もまた存亡の危機を迎える。新聞がなくなることの損失は大きく、その傷は深くまで及ぶ。その結果、繁栄していた国家が地獄に堕ちるだろう。(第6章「祖国を愛し、正義をも愛することができれば」より)


(2006/2/3更新)
*ピート・ハミルのその他の本:
ブルックリン物語
ドリンキング・ライフ

 
       

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