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安芸虎(高知)
純米吟醸生酒
180ml/330円
蔵元は我が阪神タイガースのキャンプ地安芸市で明治36年に創業した、高知で一番小さな酒蔵・有光酒造場。美味しい鮎で有名な赤野川のすぐそばに堀った井戸水で仕込んでおり、酒通の間で人気の銘柄「赤野」「伊太郎」でブレイクした手造り蔵だ。
ちょっとしたブームを背景にして、良質で旨いカップ酒が出回り始めている昨今。この「安芸虎」純米吟醸も、豊かな米の香りを持ち、膨らみのある味わいを特徴とするまろやかな佳酒である。
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龍馬(四)薩長篇
津本陽
「気の毒じゃが、おんしを殺さんかったら、俺が死ぬきに」
身動きのとれなくなった敵の頸骨を、龍馬は気合とともに押す。
骨の折れる鈍い音がした。
何者とも知れない浪人が新選組隊士六人に襲われ、そのすべてを倒したという噂は、京都の町人たちのあいだでひそかにささやかれた。(「浮き沈み」より)
神戸海軍操練所の閉鎖、師・勝海舟との別れ、再度の脱藩、薩長同盟、伏見・寺田屋での遭難、日本初の新婚旅行と言われるお龍との旅、ワイルウェフ号の遭難、小倉戦争への参戦等、龍馬の人生もいよいよクライマックスに近づいて来た。
さてこの津本版「龍馬」の特徴の一つは、忠実に龍馬の足跡を再現していることだが、もう一つの特徴は、“剣の遣い手”としての側面に光を当てていること。これまで多くの歴史家・作家によって龍馬は強かった、いや実は大したことなかった等様々な見解がなされているが、剣道・抜刀術の有段者でもある著者は、相当な遣い手として龍馬を位置づけ、随所にリアルな斬り合いの場面を挟んでいる。正面切って“剣豪・坂本龍馬”を描いた作品は意外とないので、龍馬ファンとしてはなかなか気分がいい。
龍馬は胸のうちで、どうしても薩長連合をなしとげさせねばならないと思った。
そうすれば新しい世がひらける、と想像するだけで、身内の血が踊るようであった。藩の枠をはずし、身分制度をとりはらう。中浜万次郎のいうように、四民平等のアメリカと変わらない生活ができるようになる。(「浮き沈み」より)
(2006/4/10更新)
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