| エスキモーが氷を買うとき
奇跡のマーケティング
ジョン・スポールストラ著/宮本喜一訳
チャンスは巡ってくるものだ。・・・(中略)・・・いつかどこかでチャンスの馬が目の前に現れるはずだ。やって来る速度は速く、困ったことには、その馬に試乗しているヒマは全くない。(第5章「相手が強くないところで勝負する」より)
チームが強ければ、人気選手さえ獲得すればファンが集まる、という旧態依然としたチーム経営の常識を覆し、弱小チームやマイナースポーツのプロチームの売上アップに次々と成功した、米国のスポーツマーケティングのエキスパートによる実践的指南書。相手チームのスター選手を目玉にして自チームのチケットを営業したり、わずか5000円程度で「家族4人の試合観戦+食事+公式ボールのお土産付き」という画期的なパッケージ商品を開発し新規顧客開拓に成果を収めるなど、“常識破り”の成功事例がいくつも掲載されており、企画に携わる人間には参考になる一冊。
日本人メジャーリーガーの活躍やWBC優勝により、実力的には一目置かれる存在となった日本の野球界ではあるが、本書を読む限り、ファンサービスや“遊び心”の点ではまだまだ米国には及ばないようだ。
私が新しいクライアントと仕事を始めるときは、その企業が他社と差別化できる方法を、時を移さず考えることにしている。それはもはや習慣になっており、私にとっては楽しいゲームのようなものだ。その企業のことを詳しく理解したうえで、こうしたアイデアのいくつかを説明する。(第10章「番組支配の終焉」より)
(2006/6/5更新)
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