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氷室献上(石川)
純米大吟醸氷温貯蔵生酒
720ml/2500円
社員旅行の道中にて、金沢最古かつ最大の蔵元である福光屋さんのショップに立ち寄り、その瓶から醸し出される雰囲気に惹かれ思わず購入。「氷室献上」の酒銘の由来は、旧暦六月一日に将軍へ氷室の氷を献上したという故事にならったもの。厳冬の酒蔵で仕込んだ純米大吟醸の搾りたてをそのまま氷温で貯蔵し、氷室の時期に蔵出ししている。
控えめではあるが華やかな吟醸香を持ち、軽やかできれいな口当たり。フレッシュな中にも落ち着いた飲み口は、まさに搾りたてを氷温で寝かせたという商品特性そのものだ。肴は縞鯵の造りと〆鯖。
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テレビの罠
香山リカ
つまり、政府がいくら冷酷な競争主義を強いていたとしても、国民の側が勝手にそこに「優しさ」の幻想を見てしまう可能性があるのだ。そして、「竹中さんは笑顔が優しい」「安倍さんはソフトで人柄も温かそうだ」などと人々が「優しさの幻想」を完成させるのは、テレビによって伝えられる映像によってなのである。(第5章「三島由紀夫の予言」より)
日本能率協会の調査(本書掲載)によると、「メディアの中で大変役立っているものは」という質問に、過半数の人(50.2%)がテレビと回答。そして「小泉劇場」と言われ、昨年自民党が大勝した衆議院選挙でも、「投票の決め手となった情報入手媒体は」という問いに、何と61.7%もの人がテレビと答えたそうだ。多メディア化と娯楽の多様化による地上波の影響力低下が囁かれてはいるが、やはり依然としてテレビは“民意”や“世論”を創り出す点で最も重要な役割を担っているようだ。
ただ気を付けなければいけないのは、生中継であれ編集済のコンテンツであれ、画面に映し出されている真実と虚構は表裏一体であり、図らずも出演者の心の内をリアルに暴き出す場合もあれば、それを真実らしく計算して行うことで多くの人の気持を掌握することもできる、ということ。
カメラがそこにあるだけで、人は視聴者が自分に求めているイメージを自然に演じ、それを視聴者やテレビ関係者が喜んで受け取り、演じてはさらに過剰に演じる・・・・。こういうテレビ的な「沈黙の螺旋」メカニズムが作動してしまうのだ。そこには何の検閲も批判も、加わる余地はない。(「おわりに」より)
(2006/7/8更新)
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