酒本舗

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九月の酒と本(二)

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新政

新政(秋田)
特別本醸造生貯
300ml/404円


東京出張の寝酒に神田のコンビニで購入。新政酒造は、ペリー来航の前年にあたる嘉永5年(1852)創業の老舗で、穏やかで澄んだ香りの「協会6号酵母」発祥の蔵として全国にその名を知られている。奥羽山脈伏流水の軟水を仕込水に使用、酒米も秋田県産米が蔵全体の9割以上を占めるという。
この特別本醸造生貯は、優しい口当たりと程良いスッキリ感が特徴で、後味のキレも良し。しっかり夕食を取った後だったので肴なしで戴いたが、飲み飽きすることなくスイスイ飲れた。

メディア社会

メディア社会
佐藤卓己

私たちはテレビやインターネットや携帯電話に囲まれたメディア社会の生活を自ら捨てることはできないだろう。その軽薄さを「古きよき里山」の基準から批判することは容易である。しかし、それは多くの大衆文化批判と同じく、リベラルそうに見えて傲慢である。その高貴な精神の背後には変化に対する怯懦と他者に対する不寛容が見えかくれしている。(「はじめに」より)

メディアと言えば、かつては単純にマスコミを指す場合がほとんどだったが、今や紙・電波・ネット・ケータイはもちろん、都市空間や人も全てがメディアと見なされる様な時代になった。もちろんテレビ・新聞といった巨大メディアの影響力は相変わらず甚大ではあるものの、茶の間という空間が家庭から失せてしまってからはかつて程の影響力は薄れ、その間隙を縫って大小様々なメディアが虚実不明の情報を垂れ流している。そうした状況下で誤った情報に踊らされないためには、自助努力で玉石混淆の中から事実を峻別する能力が求められるが、自分なりの基準や羅針盤を持たないままでいると、思わぬ情報の落とし穴にはまりこんでしまう危険性が格段に増えたのが、今日のメディア社会である。

私たちは普通、メディアは「ニュースを伝達してくれる装置」だと考えている。しかし、実際にはメディアは「情報を過剰に伝えないための装置」である。正確にいえば、情報を選別し、「不必要な」ニュースを排除するために報道機関は存在している。(第7章「メディアの文化変容」より)


(2006/9/22更新)

 
 
   

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