酒本舗

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十月の酒と本(五)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
昭和の金鹿

昭和の金鹿(兵庫)
本醸造特撰
720ml/945円


「昭和30年代の特級酒」をコンセプトにした、灘・西宮郷「金鹿」の新商品。蔵元の紹介文を引用すると「しっかりとした後味、豊醇で濃厚な当時の味に少しでも近づけようと山田錦など酒造好適米をふんだんに使用」した、なかなかヘビーな味わいの酒である。その濃厚さは一歩間違うとくどさにつながりかねないが、微妙な線で何とか踏みとどまっている感じ。本醸造とは言っても今日のそれとは全くイメージが異なっており、飲み応えという点では満足感の高い酒だ。

テレビCM崩壊

テレビCM崩壊
Joseph Jaffe著/織田浩一監修

コミュニティこそが、今日唯一の、スケールある経済といえるのではないだろうか。つまり、クチコミ効果が生み出せるのはコミュニティだけなのだ。
コミュニティで重要なのは、消費者が力を持つということだ。必要な情報があり、つながっていて、団結しているという状態である。
(6「パーフェクト・ストーム」より)


センセーショナルなタイトルではあるが、よほどガチガチのテレビCM信者でなければ、内容自体にさほど衝撃も新鮮味も感じないだろう。昨今のマス広告とメディアの関係性が程良くポイント整理されているので、読んでおいて損はない。実際のところ崩壊しつつあるのはテレビCMだけでなく、かつてはクリエーターのハレの舞台だった全国紙の全段広告も「誰に向けて作ってるの?」といった現状だし。
ただ特筆すべきは、誤字・脱字が見開き毎に最低1箇所はあるという、プロの仕事としては稀に見る校正のお粗末さだ。前後の文脈から意味が取れるものがほとんどだが、読み手のリズムを壊し興を醒ますのは確かなので、1600円も払わせる以上、監修者はもう少し責任を持って世に送り出してほしいね。以て他山の石とすべし。

1.今日の消費者は情報通である/2.今日の消費者は主導権を握っている/3.今日の消費者は懐疑的である/4.今日の消費者はつながっている/5.今日の消費者は時間に追われている/6.今日の消費者は要求が多い/7.今日の消費者にブランド・ロイヤリティはない/8.今日の消費者は常にアクセスできる/9.今日の消費者は先を行っている/10.今日の消費者は執念深い(7「変貌する消費者を再考する」より)


(2006/10/30更新)

 
 
   

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