酒本舗

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十一月の酒と本(二)

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金寶

金寶(福島)
特選自然酒/特別純米酒
720ml/1281円


「金寶自然酒」は、福島県郡山市の蔵元・仁井田本家酒造が、自社田や契約農家で農薬・化学肥料を使わずに栽培した自然米で醸す銘柄。この特別純米酒は酒米「華吹雪」を60%精米したもので、火入れした酒でありながら無濾過の純米酒を彷彿させる、濃醇で深みのある味わいが特徴だ。ほのかな甘味が心地よい旨味で包まれていて、ふくよかな後味が楽しめる。

中華帝国志

中華帝国志(上)(中)(下)
安能務

伝統的な皇帝の「治世」とは、そもそも天帝と社稷に捧げる「奉納芝居」であった。いや民衆は、その舞台(政治)に背を向けていたから、それは「観客不在の奉納芝居」と言うべきである。(序章(一)「連幇社会と請負国家」より)

「春秋戦国志」の続編とも言える、秦の始皇帝から清朝末期に至るまでの、約二千年に及ぶ中華帝国の治乱興亡を独自の史観で俯瞰した安能務の労作。栄光と挫折、出世と失脚、嫉妬と裏切り、そして士大夫や宦官たちによって王宮で繰り広げられる権謀術数のオンパレード・・・。中国大陸を舞台に、壮大なるワンパターンが延々と、登場人物だけを変えて何度も繰り返される様は、まさに哀しくも滑稽な人間行動の標本とも言えるだろう。
それにしても、権力を維持し自らの勢力を扶植するために、人間は何故かように愚かにも同じような行動を取るのだろうか。

だから基本的に中国の伝統社会では、支配者(皇帝)は税金を徴収する事の他に、なすべきことはほとんどなかった。しかし、そうした「お付き合い」は言わば、一種の「暗黙の了解」に基づいている。
そして、その暗黙の了解に皇帝がどう対処するかで、いわゆる「治乱」が分かれた。もし酷税苛賦、重課苦役が始まれば、易姓革命が胎動して、歴史の「興亡」の歯車が回り出す。
(第五四章「体用の論理」より)


(2006/11/29更新)

 
 
   

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