酒本舗

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十二月の酒と本(三)

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常きげん

常きげん(石川)
山廃仕込純米酒
720ml/1470円


裏ラベルによると、山廃仕込は「常きげん」蔵元の鹿野酒造・農口杜氏が得意とする造り。ちなみにこの方は元々銘醸「菊姫」におられた能登杜氏四天王の一人だ。注ぐと山吹色で、飲み口はしっかりとした中辛口。酸味が強くコシの強いコクが特徴。ぬる燗も旨い。
なお「常きげん」の酒銘は、俳句などを楽しむ粋人であった四代目が、村人との米の大豊作の祝いの席で「八重菊や酒もほどよし常きげん」と謳い人気を博したことから命名。また鹿野酒造の蔵の裏に湧く名水「白水の井戸」はその昔、蓮如上人が蔵元のある加賀市八日市周辺を訪れ、杖を突き刺した場所から湧いたと伝えられている。文政2年(1819)創業。

消費者行動論

消費者行動論
平久保仲人

型を知らなければ型破りなこともできない。消費者行動を型にはめて分析することで、行動の分析・理解に道筋をつけるのだ。消費者行動の型がわかれば、それに対処する戦略も練りやすくなるはずである。(「まえがき」より)

「なぜ、消費者はAではなくBを選ぶのか?」という副題の通り、消費者行動に影響を与える様々な要因を論理的・網羅的に体系立てて整理してくれている教科書。ライフスタイル、サイコグラフィックス、セルフイメージ、関与度、ニーズとウォンツ、動機付け、条件付け、知覚、社会的要因etc...、特定の消費者行動を引き起こす要因は実に多彩であり、この要因同士のかけ算を解くのはなかなか厄介だ。
結局自らの購買行動を思い返してみても、各要因が複合的に絡み合った結果であることが多い。その意味で必然的に「消費者行動分析」というのは、「あの時消費者が△△を選んだのは××な理由だった」と後付けで分析するには極めて便利なツールだが、こいつを使って消費者行動を一定の精度で予測するには、どうしてもマーケターの経験、直感、決断力といった個人の才覚に依存せざるを得ない。まあ、そこがマーケティングの仕事に携わる面白さでもあるが。

数千円のディスカウントを求めて格安の航空券を購入する消費者が、飛行場まで電車を使わずにタクシーに乗ったりする。・・・(中略)・・・会社や他人の金ならさらに抵抗なく使うのも人間である。(Column11「埋没費用−サンク・コスト(Sunk Cost)とは?」より)

(2006/12/13更新)

 
 
   

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