酒本舗

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十二月の酒と本(五)

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白山の白うさぎ

白山の白うさぎ(石川)
特別純米酒
720ml/1365円


「夢醸」「福の宮」を主銘柄とする石川の宮本酒造店(明治9年創業)による別銘柄。蔵元と社員の二人だけで酒造りを行っている小さな蔵である。
ラベルのあっさりした印象とは違い、利き猪口に注ぐと琥珀の色合いで、ほのかに熟成した香りが立ち上る。飲み口は意外にすっきりしており、かすかな甘味の後に程良くコクのある味わいが広がる。口の中で微かに旨味が膨らむ常温で飲むのがオススメ。

「大人」がいない・・・

「大人」がいない・・・
清水義範

つまりもともとは、なまめかしい女性とは、何でもできるかのようにしゃしゃり出るのではなく、未熟でうまくできないとか、よくわからないかのようにふるまうところに魅力のある女性、という意味だったのである。この、未熟さを愛するという日本人の好みは、まさしく今の「萌え」好みに通じるものだ。(第4章「お子様たちの文化」より)

一人前の大人って何だろう? なんて四十も半ばを過ぎた人間が発するべき問いではないかも知れない。が、年齢に関係なく、「ああこの人って大人だなあ。それに引き替え・・・」と打ちのめされる人に出会うことは少なくない。それは仕事上積み重ねてきた経験や、いくつ修羅場をくぐってきたか、なんて問題ではなく、結局その人が精神的に自分を「大人」として位置づけているかどうかなのだろう。要は自覚の問題である。 ただその一方でいい仕事をするクリエイターの中には、人間としてどこかビミョーに欠落しているヤツが多いよなあ、と実体験の中では感じている。そうした大人としての“いびつさ”を無意識に埋めようとするエネルギーが、常人とは一風異なる感性となって、創造のパワーを生み出しているのかも知れない。

日本は経済的に豊かになってきたことにより、あまりちゃんとした大人にならないでも生きていける社会を作ったんだ。そして、資質的に持っている、遊びの文化、おもちゃの文化のようなもので、今や世界をリードしているぐらいのものだというわけなんだ。(第7章「社会の中で『大人』であること」より)

(2006/12/26更新)

 
 
   

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