酒本舗

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一月の酒と本(三)

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不惑

不惑(愛知)
特別純米酒
720ml/1260円


「ねのひ」ブランドの盛田株式会社が06年9月から発売開始した新商品。「不惑」の名は「20代で酒を飲み始め、30代で色々な酒を試し、40代にして日本酒に戻る」という日本酒回帰の願いを込めて付けたとのこと。仕込み水に木曽御嶽山の自然水を使用し、麹米に山田錦、掛米に地元愛知産の酒造好適米「夢山水」を、それぞれ58%まで磨いて醸している。
穏やかな香りで、すっきりとした口当たりながらも、深みのある味わいが特徴。前回の「七ツ梅」同様元日に開栓しおせちと一緒に頂いたが、クセがなく飲み口が軽やかなので食中酒としては最適である。

嘘とだましの心理学

嘘とだましの心理学
箱田裕司・仁平義明編

子どもが多くの障害を抱えつつ未来に向かって歩いていくためには、真実を知る必要があると思う。だから、私は病名告知には賛成だ。しかし、死へ向かっていくときは別だ。死を知ることで、子どもは何を得るというのだろうか。(第3章「医療場面における嘘」より)

タイトルこそ○△ブックス的な安物のノウハウ本のようだが、中身は「嘘とだまし」についての学術的な研究成果を踏まえた、至って正攻法な本である。
「勧誘・悪徳商法の心理的メカニズム」や「無実の自白」「霊長類の嘘・だまし」など興味深いテーマがいくつも盛り込まれているが、中でも小児ガンの病棟で働く現役の医師が担当した第3章は、突然の告知を受けた両親の苦しみと子供への「嘘」、薄々気付いていながら両親を苦しめまいと知らぬ振りをする当の子供の「嘘」、これから起こり得る事の全てを知る医師が苦悩しながらつく「嘘」など、そのリアリティある描写に心が痛む。自分自身がガンに罹ったとしたら、残された時間を最大限有効に使うためにも絶対に告知してもらわないと困るが、もし自分の子供が、と考えるとさてどうしたもんだろう。

最初に指摘して置かねばならないのは、「真犯人を自白させる取調べ圧力が、無実の人を自白させることもある」という単純な事実である。またこの取調べの圧力は、人が一般に想像するよりもはるかに強い。(第4章「司法場面における嘘とだまし」より)

(2007/1/13更新)

 
 
   

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