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始郎(静岡)
純米吟醸・直詰火掛
720ml/1460円
「おんな泣かせ」の銘柄で知られる静岡・大村酒造場の酒。炭素濾過を一切しない素濾過で、手作業で一本一本瓶火入れ後仕込み水で急冷、冷暗庫に240日寝かせてから蔵出しされている。生産本数300本の限定流通。米は富山産の五百万石。度数は16度以上17度未満とやや高めである。
利き猪口に注ぐと、ほんのりとバナナを思わせる華やかな吟醸香が広がる。味は旨味のある辛口で、冷やした状態よりも少し常温に近づいた位が飲み頃。
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ウェブ人間論 梅田望夫・平野啓一郎
梅田 ・・・ピン芸人は、マスメディアを通じて、視聴者の内面の声に語りかけるわけですけど、これは、ネットでブロガーたちがボソボソと不特定多数の人に向けて語っている言葉と近いんじゃないかと思います。ただ、誰に向かって語っているか、というのはどちらも明確ではなくて、誰か分かるひとだけが反応してくれればいい、というスタンスです。(第一章「ウェブ世界で生きる」より)
ウェブの仕事に携わってはや12年近くになるが、BB環境の普及とGoogleの登場を境に、ウェブとの付き合い方は明らかに変容した。以前はテレビや雑誌同様、情報収集や勉強、あるいは暇潰しの道具の一つに過ぎなかったが、今ではそうした用途に加え、私的な意見・論評を自由に発信したり、SNS経由で誰かとつながったりできる「脳の外部装置」と化している。居酒屋での一杯目ではないが、「とりあえずネットで」が習慣となりつつあるのが現状だ。
さてこうしたウェブの進化によって、人間社会は今後どのように変わっていくのか、が本書の主題となっているが、電話がない時代と今とで人間関係のあり方が全く異なる様に、今後の更なるウェブの進化が人間の意識や社会構造を変えないはずはない。その明確な答を本書に求めると裏切られることになるが、「リンクされた脳」「アイデンティティからの逃走」「島宇宙化」「テクノロジーが人間に変容を迫る」といったキーワードが、今後の「ウェブ人間」たちの行く先を示唆しているようだ。
平野 ・・・ネットには、リアル社会やいわゆる「エスタブリッシュメント」を、シニカルに笑い合っているような雰囲気が、まあ、一部にある。・・・(略)・・・だけど、その笑いは、結局、リアル社会や「エスタブリッシュメント」をまったく動揺させないし、むしろ、システムとしてその安定に手を貸していると思うんです、図らずも。(第二章「匿名社会のサバイバル術」より)
(2007/4/1更新)
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