酒本舗

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四月の酒と本(四)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
升平

升平(奈良)
純米・菩提もと
720ml/1800円


清酒の起源とも言われる「菩提もと造り」は、室町時代(1400年代初)に菩提山正暦寺(しょうりゃくじ)で創醸された酒造工程で、「生米」を蒸さずに使うことを特徴としている。そしてこの程正暦寺では、寺領で収穫された米と寺の水を用い、「正暦寺乳酸菌」「正暦寺酵母」の働きを活かして約500年ぶりに「菩提もと造り」を復活。そこに近代醸造法を融合させたのが「菩提もと純米酒」である。
さてこの升平(ますへい)、一言でいえば「ガツンと来るインパクトのある飲み口」。熟成酒を思わせる酸の効いた濃醇な味わいで、燗を付けると尚のこと重みを増す。

反社会学の不埒な研究報告

反社会学の不埒な研究報告
パオロ・マッツァリーノ

賞をあげる側は、受賞者の偉業にちゃっかり便乗して、贈呈式の舞台で並んで立ち、セレブのおこぼれにあずかれます。偉い人に賞をあげるのだから、自分はもっと偉い人になれます。しかもこれだけ偉そうにしておいて、受賞者は頭を下げて感謝してくれます。
こんなに手軽で便利で費用もかからず名誉欲を満たせるシステムが、他にあるでしょうか。
(「賞マスト・ゴーオン ツッパることは勲章か」より)


前作「反社会学講座」に比べるとやや切れ味に欠ける印象は否めないし、特に後半部分は芸達者ぶりを見せようとし過ぎた結果、一冊の書物としてまとまりに欠けてしまったが、それでも知的エンターテイメントとしては十分な水準を保っている。
GDPの増減なんてただの「お祭り騒ぎ」であること、シンクタンクがおいしい天下り先であること、世の中の賞が実は「あげる側の虚栄心をお手軽に充たすためにある」こと、新渡戸稲造の本が出るまで日本人は「武士道」なんてものに関心がなかったこと、等々・・・。世の中の常識なんてものは、ほらっ、この程度に根拠が薄弱なものなんですよ〜と、物事を常に批判的に見ることの大切さを、軽妙かつシニカルに教えてくれている。

私はかねてから、一億円以上の資産を持つ金持ち老人には年金受け取りを放棄してもらうことで、年金制度は存続可能だとする抜本改革案を提示してきました。しかしそれだと、長年払ったのにもらえないのは納得いかん、とケチな老人の反発を食らうのも必至です。そこで、社長などのお金持ちが、のどから手が出るほど欲しい勲章の出番です。(「末は博士か大臣か PART2・賞より素敵な商売はない」より)

(2007/4/13更新)

 
 
   

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