酒本舗

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五月の酒と本(五)

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東洋美人

東洋美人(山口)
山廃純米槽垂れ本生
1800ml/2800円(?)


地元長州産山田錦を100%使ったうすにごりタイプ。山廃純米と言えばどっしりとコクのあるイメージだが、この槽垂れ本生はいかにも東洋美人らしい、上品であっさりした飲み口のまろやかな辛口タイプ。口当たりもあくまで優しく柔らかく、後味にはほんのりと程良い苦みが後を引きすぐにすーっと消える。蔵元は澄川酒造場。全量の約9割が特定名称酒である。
肴は鯛の白子天ぷら、山葵菜のおひたし、大根と厚揚げのおでん。三宮の「まんげつ亭」にて。

職業としてのジャーナリスト/ジャーナリズムの条件1

職業としてのジャーナリスト
ジャーナリズムの条件1

筑紫哲也(責任編集)

好奇心。ジャーナリストの条件、求められる資質について、いろいろなことが言えるだろうが、全てのことはそこから始まる。(中略)
よきジャーナリズム、よき市民社会を支えるのは究極のところ、一人ひとりのジャーナリスト、市民の資質であり、なかでも「志」だと私は思う。
(総論・筑紫哲也「ジャーナリストとは何者か」より)


80余名のジャーナリストが,報道の現場からジャーナリズムの課題と可能性を問う全4巻シリーズの第1巻。ジャーナリストとは一体何者であり、何を成し得るのかを、新聞・テレビ・雑誌の現場で活躍する記者・ディレクター達が実体験を例に挙げながら、メディア再生への提言を自らの言葉で行っている。
「防衛庁リスト事件」「沖縄返還密約事件」「薬害エイズ問題」「水俣病問題」「豊島産廃報道」等、例示されている各事件の重み、そしてこれらと正面から向き合った執筆者達の苦闘の跡が、職業としてのジャーナリストが持つ社会的使命、志の大切さを浮き彫りにする。一方でサラリーマン向け夕刊紙が、権力への猜疑心と下世話な批判精神を論拠に、自らを「針小棒大ジャーリズム」と位置づけその存在意義を軽やかに主張した一章も興味深かった。

職業としてのジャーナリストに欠かせないのは、(1)何でも探求しようとする知的好奇心(2)公正で正義の社会をつくろうとする志(3)最底辺の弱者の視点(4)あきらめないで最後まで取材する執念(5)困難な事態でも何とかなるさという楽観性、の五点だと思う。
一本の記事が読者を感動させるし、つもりつもって世の中を変える。私はジャーナリストになって三〇年を越すが、虹を探して毎日ワクワクしている。
(伊藤千尋「ジャーナリストは何を伝えるのか」より)


(2007/5/9更新)

 
 
   

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