| ブルー・オーシャン戦略
W・チャン・キム+レネ・モボルニュ著/有賀祐子訳
バリュー・イノベーションこそ、ブルー・オーシャン戦略の土台をなしている。「バリュー・イノベーション」という呼称を用いたのは、ライバル企業を打ち負かそうとするのではなく、むしろ、買い手や自社にとっての価値を大幅に高め、競争のない道の市場空間を開拓することによって、競争を無意味にするからだ。(第1章「ブルー・オーシャンを生み出す」より)
血みどろの消耗戦が展開される既存市場=「レッド・オーシャン」で戦わず、競争自体を無意味にする未開拓市場=「ブルー・オーシャン」を創造しよう、というのが本書の要点。語られている骨子自体は、従来のマーケティングで言うところの「セグメンテーション」と「ポジショニング」の組み合わせに過ぎない。ただ理論的枠組みの中で、そうした方法論を使いやすい形に整理し、なおかつ「ブルー・オーシャン」という直感的に受容されやすい名付けを施した点こそが、本書を国際的ベストセラーの座に押し上げた要因と言えるだろう。
まさにこのネーミング自体が、数多の学者がひしめくマーケティングの分野における「ブルー・オーシャン」という訳である。
視野を広げて、これまでの競争の土俵の外にも目を向けよう。そうすれば、従来の殻を破る戦略的な動き、既存の市場の枠組みを超えてブルー・オーシャンを創造する動きについて、着想が得られるだろう。・・・(中略)・・・業界や市場の垣根を越えて新しい要素を取り入れ、不要な要素をそぎ落としていけば、レッド・オーシャンでの血みどろの競争から抜け出せるはずだ。(第3章「市場の境界を引き直す」より)
(2007/5/28更新)
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