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白隠正宗(静岡)
山廃純米生原酒・五百万石
1800ml/2940円
蔵元の高嶋酒造は文化元年(1804)創業。名僧・白隠禅師ゆかりの松蔭寺のお膝元で酒を造り続け、明治17年には山岡鉄舟が「白隠正宗」と命名。地下150mから湧き出る富士山の雪解け水で仕込み、普通酒を含む全品で蓋麹を使用しているこだわりの蔵である。この山廃純米は、冷蔵庫を改造してわざわざ酒母室まで作り、数十年ぶりに山廃仕込に挑戦したという自信作。生原酒は春期限定である。山廃で純米で原酒というのでどっしりとした重めの飲み口を想像したが、いざ飲んでみると程良く旨味が乗ったキレの良い中辛口。思ったよりクセもなくスイスイと飲めてしまった。
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アンダースロー論
渡辺俊介
黒木さんと工藤さんふたりの考えは、僕が思っていた常識とまったく違いました。
長方形が捻れない。常態を真っ直ぐ立てたまま横に移動して、足を踏み出して投げる瞬間に、パッと九〇度回転して投げる。足を上げてから下ろすまで、打者に対する上体の角度は変えずにスーッと真っ直ぐいって、投げるとき、タンと上体を返す。ふたりとも、そうやって投げていると言うのです。(第1章「本格派から技巧派への決断」より)
一日で読んでしまえる程の平易な文章だが、実にマニアックで奥の深い野球本。現在日本中で何人いるのか分からない「現役のアンダースロー投手」(!)にとっては、過去これ程までに分かりやすくかつ役に立つテキストはあるまい。もちろん私の如きただの野球好きのオヤジにとっても、先発ローテーション投手の一週間の過ごし方や、爪を切るタイミング、ボールの縫い目の方向と変化球の関係をはじめ、プロの技術やこだわりの奥深さを垣間見るのに絶好のネタ本だ。プロの一流バッターにとってはよく曲がるカーブよりも曲がらないカーブの方が打ちにくい等、プロの体感的な経験でしか語れない話が随所に満載である。著者の視点だけでなく、ブルペン捕手や学生・社会人時代の監督の証言を織り交ぜた立体的な構成もGOOD。
一番簡単なのは、バッターが次は真っ直ぐだと思っているカウントや、真っ直ぐを打ちにきているところで、少しだけ落としてやる。シンカーを大きく落としてボテボテの当たりや空振りを取るのではなく、バッターが割と気持ちよくスイングできるくらいの、気づかないくらいの落差をつける。真っ直ぐに近い感覚のシンカーを少しだけ落とす。わざとバットに当たるようにです。バッターにすれば、自分が打ち損じたのかな、と感じる程度の落差が最適です。(第2章「アンダースローの技術」より)
(2007/6/4更新)
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