酒本舗

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六月の酒と本(七)

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相模灘

相模灘(神奈川)
特別本醸造
1800ml/2200円


「相模灘」の蔵元・久保田酒造は弘化元年(1844)の創業で、神奈川・津久井町の山に囲まれた一角にある。二十歳代の若い跡継ぎの兄弟が丹沢山系の伏流水を用いて、酒母の設計からきちんと組み上げた酒造りを行っているとのこと。
この特別本醸造は美山錦を60%まで磨いた吟醸仕様で、通常の本醸造のイメージとは違い、すっきりとした口当たりながらも奥にしっかりしたコシを秘めた、飲み応えのある辛口タイプ。日本酒度+2.5、酸度1.6。新橋の立呑み「偶々」にて。肴はたまひも煮、もつ煮、松前漬。

不動心

不動心
松井秀喜

ファンの方が聞いても、物足りないかもしれません。よく知人からも「もっと感情を表に出せばいいのに」と言われることがあります。しかし、僕は感情を口や顔に出すと、その感情に負けてしまいます。
悔しさは胸にしまっておきます。そうしないと、次も失敗する可能性が高くなってしまうからです。コントロールできない過去よりも、変えていける未来にかけます。
(第2章「コントロールできること、できないこと」より)


松井が阪神ファンだったことは有名な話。本書にも「かなうならば『ぜひ阪神に』という思いは非常に強かった」とある。今さらながら釣り逃がした魚は大きい。ただ阪神へ入団していたら、今の松井であり得たかどうかは大いに疑問だ。ユル〜い球団組織の中で、田淵幸一みたいにあり余る才能を浪費するかの如き野球人生を送ったかもしれない。(田淵の場合、その歯がゆさがたまらない魅力ではあったが。)
さて本書。学生時代に読んだ王貞治の自伝(「回想」)を思い出した。内容は徳を積んだ僧侶が書いた修身あるいは自己啓発本の様だ。「そんな生き方、疲れない?」と思わず言ってあげたくなる箇所も少なくないが、普段の松井の言動や実績から見て、ああ、彼は心からそう思って生きてるんだろうなあと感じさせる説得力とリアリティに満ちている。小中学生の副読本にしたい一冊。

松井秀喜でいることに大変だなあと思うことも正直、結構あります。楽しい時ももちろんありますが、窮屈な思いもしなきゃいけない。・・・(中略)・・・ただ、松井秀喜をやめたくなったことはありません。窮屈なのは仕方がないことだし、なんでも受け入れようと思えば、たいていのことは我慢できますから。(第6章「すべては野球のために」より)

(2007/6/27更新)

 
 
   

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