酒本舗

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八月の酒と本(一)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
国盛

国盛(愛知)
にごり酒
300ml/313円


一般的にまったりとした甘口のイメージが強い濁り酒にしては、こいつはかなりすっきりとして呑みやすい中辛口。食中酒としても使えなくはない。前回の「越の誉」同様、浅草雷門前のスーパーで購入。
愛知県半田市にある蔵元の中埜酒造は、ミツカン酢でおなじみ中埜グループの傘下にあり、「国盛」を造って160年以上の老舗(創業弘化元年/1844年)。ミネラルが豊富で雑菌がほとんどない、地下250mから汲み上げた水で仕込んでいるとのこと。

「悩み」の正体

「悩み」の正体
香山リカ

私が勤める大学で接する、最近の学生たちを見ても、この「場の空気を読む」ということに必死になっているように感じる。誰かが「昨日のあの番組、見た?」と口を開いたときに、・・・(略)・・・たとえ自分ではその番組が気に入らなかったとしても、場の空気が肯定的だと感じたら、「おもしろかったよね!」と明るく言わなければならない。そうしなければ、後から「あいつは空気が読めないヤツだ」と言われ、敬遠されてしまう結果にもなりかねないからだ。(1「嫌われるのがこわい」より)

「場の空気が読めない」「働いても生活できない」「まじめに生きて損をした」など、従来なら悩みにならなかったことが“悩みに昇格”する現代社会。そんな現代人ならではの約30の「悩み」を取り上げ、自分を責めるだけじゃなく世の中を疑ってみるのも大切だよ、と本書は優しく説いている。
中でも考えさせられたのが、「場の空気が読めない」という悩み。そもそもは明石家さんまを筆頭とするお笑い芸人が盛んに使う「空気を読め!」のセリフから広まったようだが、番組内の「笑い」へ昇華していた間はともかく、近頃の若い世代の間では「あの子ってKY(=空気が読めない人)だよね・・」なんて陰口に使われ、人間性の優劣の基準となりつつある。このままいけば国家権力がメディアを総動員し、巧妙な「空気を読め!」キャンペーンを若い世代向けに展開することで、いとも簡単に戦前の様な「一億総火の玉の“空気”」が作れるかもしれない。

しんどいときは、「しんどい」と言える社会。それは必要だ。しかしそこには、「損な人が出ずに、誰もがそう言えるような」という但し書きがつく。そして、「黙ってフォローした人が損をしないような仕組みも必要」というさらなる但し書きがつくことは、言うまでもない。(6「まじめに生きてきたのに」より)

(2007/8/1更新)

 
 
   

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