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白牡丹(広島)
純米吟醸生貯蔵原酒
200ml/360円
広島酒の中で最も古い歴史を持つ白牡丹の蔵元は、1675年(延宝三年)創業。棟方志功や夏目漱石、蜀山人などの著名人に愛された歴史を誇る。きき猪口に注いだところ意外なことに琥珀色。缶底の日付を見ると1712B9とあるので、売れないまま1年半以上も棚に置かれていたのだろう。ただ缶詰のおかげか、傷んだ訳ではなく微妙に熟成してそれなりに味わい深い。ほの甘い口当たりながら複雑な旨味を持つ飲み口となっている。
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ウェブ社会をどう生きるか
西垣通
大切なのはわれわれが生き延びていくための「知恵(wisdom)」であり、それは社会情報から精選されたエッセンスであって、身体をもったわれわれ人間が随時、あたえられた状況や文脈に応じて紡ぎ出すものです。やたらに機械情報ばかり集積しても、かえってその努力の妨げになるだけです。
真のアイデアを練るには情報は少ない方がいい、という逆説さえ成り立つのです。(第4章「生きる意味を検索できるか」より)
「ウェブ2.0」を発端とする手放しの「ウェブ礼賛論」に警鐘を鳴らすべく、情報やコンピュータの本質を分析し直しつつ、真のIT革命実現の方策を探ろうという意欲的な一冊。論旨が精緻なロジックで組み立てられているため、どこを切り取っても主張に一貫性があって無駄がなく、しかも表現自体明快で分かりやすい。本当に頭の良い学者が文章を書くとこうなるのだなあと、内容とは別の次元で関心させられた。久々に中身の濃い新書を読んだ満足感で一杯。
そして、この極めて論理的なスタンスで貫かれた本書にあって、ただ一カ所著者の主観と感情が剥き出しになっているのが、ウェブ礼賛論を説く人々を「カジュアルな服装をしていても心の底ではエリート意識が強く・・・」と攻撃した下りだ。全体の調和を微妙に乱すこの一節が、“あちら側”の人達に揶揄とツッコミの“隙”を与えた様で残念に思えたが、一方で著者の人間臭さ(=子供っぽさ?)を垣間見た気がして興味深くもある。
(3)ウェブ情報検索機能は一般ユーザーにとって非常に便利だが、すべての情報が検索サービス業者に集中的に管理されてしまう。また、検索エンジンに頼りきりになると、人間の思考力や想像力が衰えていく恐れもある。検索エンジンには人間にとって重要な情報を選別することなどできないので、機械的に集合知が得られるという主張は楽観的すぎる。リンク数によってサイトの重要度を定めるアルゴリズムのもとでは、民主的討論ではなく大衆的な同調作用が起きてしまうのである。(第5章「ウェブ社会で格差をなくすには」より)
(2007/8/18更新)
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