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越の寒中梅(新潟)
純米吟醸
200ml/350円
蔵元は新潟県小千谷にある新潟銘醸(1938年創業)。有名な「越乃寒梅」と微妙に酒銘が似ているが、実は全国新酒鑑評会では今年を含め過去10年で金賞7回を獲得している、新潟県を代表する実力蔵である。
さてこの純米吟醸カップは、基本的には軽快な淡麗辛口ではあるが、あっさりとした中にも程良い飲みごたえがあり、全体としてはまろやかな品の良さを感じさせる。
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なぜ日本人は劣化したか
香山リカ
日本人に、何か重要な変化が起きているのではないだろうか。
では、何が起きているのか。私は、年齢に関係なく、いま私たち日本人に起きていること、それをひとまず「劣化」と呼んでおこう。・・・(中略)・・・この「劣化」が、いま日本人や日本社会でのマクロなレベルからミクロなレベルまで、知的な活動からものづくり、モラルまで、ありとあらゆるところで同時多発的に起きているのではないだろうか。(第一章「活字の劣化」より)
とりあえず「なぜ日本人は劣化したか」という題名を編集者から与えられ、都合の良いデータや風聞、私的な経験を強引にその枠組みに当てはめ論じ切った一冊。近頃の新書はこうしてお手軽に作られるという良い見本だ。ただ、嘆かわしい諸々の事例とそれらへの批判には、肯けることも多い。
実は読んだばかりの新聞にも、目が点になる様な昨今の保護者達=「モンスターペアレンツ」の横暴ぶりが載っていた。曰く「朝うちの子を家まで起こしに来て」「遠足の写真でなぜうちの子が真ん中に写ってないの?」「ガラスを割ったのはそこに石が落ちていたのが悪い」「無理矢理食べさせられているのに給食代を払うのはおかしい」・・・。ごり押しと分かった上で強引に我を通す輩は昔からいたが、昨今のモンスターは全くの真顔で、自分がおかしな要求をしているとは夢にも思ってない分余計に始末が悪い。その意味で「日本人の劣化」というテーマを精神科医の視点で書かせた本書の編集者は、巧く時代の空気をすくい取っているのだろう。
たとえば、「もしまた犯罪を犯すとしますよね。そうするとだいたい何割の確率で逮捕されることになって、それから服役しているあいだの損害はいくらで・・・」(中略)・・・目の前にはっきり「犯罪は損」という数字が示されると、彼らの多くは「じゃ、やっぱりやめておいたほうがいいかな」と言い出す。・・・(中略)・・・良心や道徳と直接かかわることでも、損得に基づいて話をし、得なほうを選ぶ契約をする、というやり方で解決できる問題もあるのだ。(第九章「劣化を防ぐことはできるか」より)
(2007/8/25更新)
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