| 行列ができる店はどこが違うのか
飲食店の心理学
大久保一彦
「そうか、お客さんはとんかつを食べていないんだ。ソースを飲んでいるんだ!」。
念のため、回転寿司、天ぷら屋、餃子屋などいろいろな店に赴き、その仮説を確認してみました。すると、大衆はいかにソースやドレッシングやたれで食べているのかが実感できたのです。たれはその人の無意識の食習慣、すなわち、その人のそれぞれの生活習慣からきた食文化だと気づいたのです。(第1章「行動の9割は無意識」より)
著者は多くの不振店を甦らせた実績を持つフードコンサルタント。飲食店の経営に携わる人が主対象となる内容だが、自分自身が客として外食する時の心理と重ね合わせながら読めたので、実践的マーケティングの事例として大いに参考になった。
「貧乏人はタレを飲み、塩を食べ、裕福になって時間を食べる」「売上が上がった時から本当の商売が始まる」「二流の店はよさそうなもの同士を組み合わせ、一流の店は意外なものを組み合わせる」「井の中の蛙になる場所を探せ」「従業員を猿と思え」など、豊富なコンサルティング経験から導き出された、刺激的な表現の“使える”警句が随所に散りばめられている。飲食店をやっている友人に、いつか受け売りで使ってみよう・・・。
お客さんからいただく対価が高くならなければ、店のオーナーをはじめとしたスタッフの生活の水準を上げることはできません。ですので、単価アップは自分のためにも大切なことです。そのためには、自ら進化し、文化発信できる立場になる志が重要なのです。(第1章「行動の9割は無意識」より)
(2007/9/12更新)
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