| 神話の法則 ライターズ・ジャーニー
クリストファー・ボグラー著
ヒーロー(英雄)、メンター(賢者)、シェイプシフター(変化する者)、シャドウ(影/悪者)のように、神話の世界で繰り返し登場するキャラクターは、私たちの家や妄想の中に繰り返し現れる人物と同じである。したがって、神話や神話のモデルに基づいて作られたほとんどのストーリーには、心理学的な真実がある。(第1章「マッピング・ザ・ジャーニー」より)
ハリウッド映画のストーリーの多くが、神話を下敷きにプロットを構築しているのは有名な話。現在20世紀フォックスでストーリー・エグゼクティブ(開発担当役員)として活躍中の著者は、そうしたストーリー開発の代表的な存在である。そして本書で著者は、物語の基本構造を「全三幕12ステージ」に分解、個々のステージについて丁寧に解説しながら、多くの人を引き付ける「神話の法則」を明らかにしている。その12ステージをここへノート代わりにメモっておくことにしよう:
[第一幕](1)日常の世界(2)冒険への誘い(3)冒険への拒絶(4)賢者との出会い(5)第一関門突破→[第二幕](6)試練・仲間・敵対者(7)最も危険な場所への接近(8)最大の試練(9)報酬→[第三幕](10)帰路(11)復活(12)宝を持っての帰還
「インディージョーンズ」「E.T.」「スターウォーズ」辺りを思い描きながら読むと、法則の趣旨はよく判る。
私たちライターは、シャーマンの持つ神のような力を担っている。私たちは他の世界に旅をするというだけでなく、宇宙と時間から神秘的な力を生み出す。シナリオを書くとき、本当に自分のイメージする世界へ旅している。真剣に何かを書こうとしたライターなら誰でも、この旅をするために孤独と集中力が必要であることを知っている。私たちは、ライターの語るストーリーによって、実際に他の時代や場所に旅をしているのだ。(「エピローグ」より)
(2007/9/20更新)
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