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ほまれ麒麟(新潟)
特別純米
180ml/299円
ビール会社とは何の関係もない、「ほまれ麒麟」という名の新潟の酒。特別栽培米の五百万石を100%使用し60%まで磨いている。微かな酸味を持つクセのない素直な口当たりで、程良くコクと味わいのある淡麗辛口タイプ。
蔵元は明治13年(1880)創業の下越(かえつ)酒造。会長・社長が親子二代にわたって、長年国税局で酒類鑑定官を務められていたとのこと。
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裂果
塚本青史
突然、趙鞅は狄の息子を呼んだ。
「はい」
周囲の者は、また、なにが言い渡されるのかと注目した。
「掴み取ってみろ!」
彼は、それだけ言うと広間から消えた。(第一章「総領」より)
中国・春秋末期、韓・魏・趙の三国に分裂する時期の晋国を舞台に、中原の政治動乱の様子を著者独自の視点と解釈で描いた歴史小説。裂果とは熟すると自然に裂けて種子を放出する果実のことで、「春秋末期の晋をはじめとする,多くの国の象徴として使った」とあとがきで著者は述べている。主人公は趙襄子。と言っても、よほどの中国史好きでなければピンと来ないはず。同時代人としては「臥薪嘗胆」の故事でおなじみ呉王夫差や越王勾践、伍子胥、そして孔子がいて、物語の背景として所々で名前が登場する。作者が塚本青史(または宮城谷昌光)でなければ、たぶん手に取ることはなかっただろう。物語もそれなりに読ませるが、クライマックスの籠城戦も特段の盛り上がりもなく、総じてまあまあという印象の作品。
「泣き言は聞かぬぞ!」
「そうではない。最期に臨んで、大卿の上着と剣を貸してくれ」
「どうするのだ?」
「士として、死なせて欲しい。剣で上着を切り裂いてから自害する!」 (第五章「分裂と刺客」より)
(2007/10/13更新)
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