酒本舗

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十月の酒と本(五)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
越乃鹿六

越乃鹿六(新潟)
純米吟醸
720ml/1680円


グルメ漫画の「美味しんぼ」でエスカルゴに合うと絶賛された酒、らしい。どこがどう合うのか、私はエスカルゴなんぞ食わないので分からんが、上品でバランスの取れた後味の良い純米吟醸。小洒落たフレンチを引き合いに出さずとも、浅利の酒蒸しや帆立バター、さざえの造りにも合うだろう。
ちなみに蔵元の近藤酒造がある五泉市は、五つの泉の湧く所という意味がある程豊な水に恵まれた地らしい。名水ある所銘酒あり、か。

デジタルメディア・トレーニング

デジタルメディア・トレーニング
情報化時代の社会学的思考法

富田英典・南田勝也・辻泉編

ケータイは友人との「出会い」だけでなく「別れ」にも役立つ。これを社会学者の辻大介は「オンーオフの容易な関係」と呼ぶが、いわば友人との「出会い」と「別れ」が、「(連絡先の)交換・登録」と「切る・消す」になったのだ。(第2章「ケータイの現在」より)

ケータイやネット、ビデオゲームといったデジタルメディアについて、あえて「敵か味方か」という視点から社会学的に論じてみようというのが、トレーニングと名付けられた本書の趣旨。実際のところ「ネットは(ケータイは)敵か味方か」という二者択一自体ナンセンスではあるが、先月神戸の某高校で起きた、「裏学校サイト」が絡むいじめ自殺の様な事件が身近に起きると、たやすく人を傷付け得る「敵」としてのネットの一面を、否応なしに意識させられてしまう。
かといって「学校側がそうした裏サイトをきちんと監視すべきだ」等々、ピント外れな責任追及を掲げる識者の声を読まされると、問題はそこやあれへんで〜と突っ込みを入れつつ、ああ世間のネットに対する知識って所詮その程度なのよね、と改めて感じさせられる。

テクノロジーや情報環境に依存することは、多様な文化や音楽を許容するようでいて、じつは好む系統だけを選んでいるということになりかねない。それ以外の情報は排除する「文化的・社会的不寛容さ」が知らぬ間に進行しているかもしれないのである。そうならないために、私たちは、エゴを追求すると同時に、コモン(共有)を意識すべきと考える。(第11章「メディア文化の未来」より)

(2007/10/22更新)

 
 
   

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