酒本舗

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十一月の酒と本(六)

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真穂人

真穂人(埼玉)
手造り純米酒
1800ml/2940円


堆肥だけで育成された千葉産の酒造好適米五百万石を、6割磨いて醸した手造り純米酒。しっかりと飲み応えのある辛口であるが、飲んでいくうちに微妙な旨味を探り当てることができる。飲めば飲むほど軽やかに感じてくるちょっと危険な旨酒。キリッと冷やした状態で出されたが、今にして思えばぬる燗にした方がより膨らみが感じられて良かったかも。店は前回同様浅草「志ぶや」にて。
蔵元は、純米酒しか造らないことで知られる神亀酒造。

風とロック

風とロック
箭内道彦と21世紀広告

アジール・デザイン編

広告制作者たちはよく「自由度が与えられていない」「クライアントはわかっちゃいない」ってボヤきますけど、違うと思うんですよ。・・・(中略)・・・不況で自由度がなくなってきているって言うならね、自由度のないものをすごく新しいやり方でやってみせるっていうのがアタリマエの態度だと思いますけど。(「広告をめぐる根本的な話をしよう(1)」より)

南野陽子の彼氏らしいという以外、箭内氏には元々特に関心はなかった。が、たまたま図書館の棚で本書を見かけた時、当代勢いのあるクリエイターが広告というものをどの様に捉え、どんなスタンスで表現活動を行っているのだろうとふと興味を覚え、読んでみた。
すると、実はほぼ同世代だったこと、金髪で一見やんちゃな風貌の奥に、意外に硬派でノーマルな視座を備えていたこと、それでいて「自分は『ダメ人間』だから表現スタイルがない」「自分にうまいデザインができるなんて考えたことがない」と広言しながら、広告業界の枠を超えたコラボレーションで次々と話題作を世に送り出していることを知り、その計算された割り切りと、肩の力の抜き加減に好感を持った。

制作者同士がお互いの持ち場の垣根を超えて混じり合いながら仕事をしていくということだけじゃなくて、広告そのものがその外側のシステムとも行き来して次のコミュニケーションを用意していく。そういうことでもあると思います。だからまだやってないことだらけなんです。不況で不自由だとかなんとか言ってるのは、結局は自分でそうしているだけのことなんですよ。(「広告をめぐる根本的な話をしよう(1)」より)

(2007/11/22更新)

 
 
   

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