酒本舗

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十二月の酒と本(三)

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最近飲んだ酒 近頃読んだ本
名刀正宗

名刀正宗(兵庫)
超辛口特別純米「脇」生
1800ml/2600円


名刀の名に相応しく切れ味鋭い芳醇な辛口。そして「脇」の酒銘の通り、料理の味を引き立てる綺麗な飲み口の食中酒である。スペック上は日本酒度+15の“超辛口”となっているが、実感としてはそこまでの辛さはなく、料理に合わせるには程良い辛さと言えるだろう。米は兵庫県産の山田錦を65%磨いている。蔵元は「白鷺の城」という銘柄を持つ姫路の田中酒造場。
店は中山手の「BISTRO KOBE RA-KU-DA」にて。昼のかご盛定食と共に。前菜三品(蛸のスモーク、小松菜と蟹のお浸し、ズッキーニの肉味噌添え)、蕪のスープ、かご盛(お造り三品〜醤油ムースで戴く/牛蒡の胡麻和えを添えた蒸し伊勢海老/牛フィレ焼/黒胡麻豆腐/イクラと山芋入りもずく酢/海老のすり身入り揚春巻/鶏の照焼)。これにご飯ものと赤だし、デザート付で2500円。少々贅沢なランチだが大満足。たまにはいいでしょ。

なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?

なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?
岸本裕紀子

選手のみなさんは僕らに勇気をくれました。
試合を観て、元気とパワーをいっぱいもらいました。
感動をありがとう、といいたい!

もうあまりにお馴染みのフレーズである。・・・(中略)・・・よく聞くフレーズだし、流行っぽい表現だから口からふと出てしまうだけかもしれない。が、それにしても、勇気とか、感動とか、日常生活ではめったに経験することがないような感情の表現を、あまりに安易に使いすぎるとは思う。
(第五章「『半径1mでまったり』が好きな若者たち」より)


本書によれば、最近の若い人達(10代後半〜20代前半)の間では、男性の車離れが進み、パリやニューヨークよりも温泉旅行の方が人気で、都会より「地元」が好きで、職人を目指す人が増え、若い女性の高級ブランド品離れが進み、マンガ雑誌を読む人が減ったらしい。
これらの表面的な現象だけ取り上げれば、自分の若い頃とさして変わりはない。団塊世代ならいざ知らず、周りを含めて振り返っても、ギラギラした野心家はいなかったし、海外旅行なんて話題にも上らなかったし、ブランド品に興味はなかったし、東京に住みたくもなかったし、毎晩の様に友人達とファミレスでうだうだと、他愛もない話をしていたものだった。あの頃にもしケータイがあったら、今の若い連中と変わらない生き方・考え方を二十数年早く実践していただけのことだろう。

「半径1m以内」は、現代の若者を象徴する言葉だが、決して否定的に用いているわけではない。こぢんまり生きる、人と比べない、身の丈にあった暮らしを求める、日本のよさを見直す、自分にとっての幸せの軸を打ち立てる・・・・・・。それこそが、競争社会という大変な状況の中で彼ら自身が身につけたサバイバル術かな、と感じている。(「おわりに」より)

(2007/12/7更新)

 
 
   

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