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あらごし生酒(大阪)
純米にごり酒
720ml/880円
「秋鹿」が生産本数2000〜3000本限定で出荷する、火入れをしてない生タイプの、酵母が生きている純米にごり酒。滋賀産の日本晴を60%以下に精米し、酵母は6号を使用。キャップには直径7mm程度のガス抜き孔(酒は漏れない)が付いているので、開ける時も吹き出す心配は少ない。
さてお味の方は甘みが少なく、ほのかに酸味がきいた辛口タイプ。口の中に含むと、まったりとした飲み口の後、微かにピリッと感じる炭酸ガスの感触が心地良い。夕食の牡蠣とほうれん草のグラタンに合わせてみたら、結構相性が良かった。
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ネット君臨
毎日新聞取材班
ネットには匿名による情報発信を是とする言論が多い。ネットは報道の特権意識にあぐらをかいてきたマスコミに個人でも対抗できる手段−という考え方が、それに拍車をかける。もちろん、個人が企業の内部告発をする場合などには有効であることを否定しない。だが、もはやネットの負の部分を放置できないのも事実だ。(「ネット君臨−プロローグ」より)
毎日新聞が、2007年の年頭から7月にかけて3部に分けて連載した特集を書籍化したもの。ふだんネットに縁が薄い人が読むと、ネットの世界が、欺瞞と底意地の悪さに満ちた、何ともおっかない世界として印象づけられることだろう。
そもそも「ネット君臨」というタイトル自体に、今まで言論の中心に「君臨」してきた新聞社の、ネットへの危機感と畏れが表れており、その隠れた危険性について大衆に啓蒙するのが自らの使命である、との強い意思が記事の中に見え隠れする。加えて柳田邦男氏が寄せた巻頭言は、ネットへの反発心・警戒心をあからさまにしており、そのことが本書の方向性を冒頭から明示している。
ただ結局のところ、これまでマスコミが一括して代弁していた(とされる)「われわれ」とか「国民感情」という主語は、ますます実体と乖離したものになっていかざるを得ないだろう。
ネットの中でこそ、他人に惑わされない「本当の自分」を表現できると思う人がいる。しかし、いくらそのつもりでも、やはり読み手を想定した文章の書き方になっている。言葉というのは、それによって表現する対象と完全には一致しないから、自分が「本当」だと思っていても、そこには必ずズレがある。その言葉でからめ捕られる「自分」。一人の人間がかかわる世界が一つ増えたことで生まれる複雑さに僕は関心を持つ。(第四章「私の提言−1
作家・平野啓一郎氏 人間と言葉」より)
(2008/1/10更新)
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