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一番しぼり新米生酒(兵庫)
純米吟醸
720ml/1575円
「瀧鯉」の酒銘で知られる灘の木村酒造[宝暦8年(1758)創業]は、昔ながらの寒造りで、毎年11月初旬〜翌2月中旬の3ヶ月半だけ酒造りを行っている。そしてこの「一番しぼり新米生酒」は、その冬最初に仕込んだ新酒を1200本限定で発売しているもの。米の生命力を感じるフレッシュな香りと、口中で拡がるふくよかでボディのある味わいが特徴。キリッと冷やして。肴は数の子、煮染めなど。
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テレビアニメ魂
山崎敬之
「葛藤」を抱えた主人公、それを揺さぶる「太陽」、そしてその反対の性格を持つ「月」。この三つがそろえば、基本的な設定は終わりである。あとは必要に応じて、足りない要素を埋めていく。・・・(中略)・・・適切なキャラクター設定さえできれば、テレビアニメのシリーズでも一話ごとに誰に焦点を当てるかを変えていくだけで、苦労せず話を作っていける。(終章「シナリオには法則がある」より)
著者はアニメ制作会社「東京ムービー」で22年間シナリオ制作に携わった、フリーのアニメプロデューサー。「巨人の星」で飛雄馬が1球投げるのに30分かけさせた張本人であり、「アタックNo.1」の主題歌の作詞者でもある。視聴率が高くても、キャラクター商品が売れないという理由で番組が終了させられたり、スポンサーの社長夫人の鶴の一声でシナリオが変更されたりといった、赤裸々な制作現場の実態がいくつも紹介されており、「巨人の星」世代としては興味深い話題が満載だ。
またそうしたネタ話だけでなく、「シナリオ作りの法則」について書かれたわずか8ページの終章だけでも十分に価値があった。「すべての表現で大切なのは『空間』を作り出すことだ」との言葉は、まさにライティングの真髄でもあるから。そう言えば心に残る昭和の歌謡曲には、行間のドラマがあったよなあ。
おそらく詩も、アニメも、ほかのすべての表現でも大切なのは「空間」を作り出すことなのではないかと僕は思っている。一行一行が強く立っているからこそ、行と行の間をうんと離すことができるように、ひとりひとりのキャラクターがしっかり立っていればこそ、状況を説明しなくても伝わる豊かな情感が生まれる。ドラマとは、そうした「空間」にこそあるのではないだろうか。(終章「シナリオには法則がある」より)
(2008/1/21更新)
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